“越境ECの月商100万円の壁”、3割以上が半年から1年以内に突破 Shopee調査

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ECのミカタ編集部

【月商100万円の壁を突破した秘訣とは?】6割以上が、「現地市場に合わせて価格を最適化」売上に貢献した国、第1位は「シンガポール」

Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社は、越境ECで月商100万円を突破した経験のある越境EC担当者111名を対象に、「越境ECの月商100万円の壁に関する実態調査」を行い、その結果を公表した。

調査概要

◆調査名称:越境ECの月商100万円の壁に関する実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2025年8月19日〜8月20日
◆有効回答:越境ECで月商100万円を突破した経験のある越境EC担当者111名
◆出典:shopee(ショッピージャパン株式会社)

越境ECで月商100万円を突破する期間、最多は「6カ月~1年未満」

「あなたが越境ECで月商100万円の壁を突破するまでに、始めてからどの程度の期間がかかりましたか」と質問したところ、最も多かったのは「6カ月~1年未満」の32.4%。次いで「3カ月~6カ月未満」が24.3%、「1年~2年未満」が21.6%という結果となった。

続いて、「越境ECで月商100万円の壁を突破する際に、最も売上貢献度が高かった販売国・地域を教えてください」と質問したところ、「シンガポール」が31.5%、「マレーシア」が26.1%、「フィリピン」が18.0%と上位に並んだ。

実施した施策のトップは「Web広告」

さらに「月商100万円の壁を突破するために、実施した施策を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「Web広告」が63.1%、「現地イベントの参加・主催」が50.5%、「SEO対策」が47.7%という回答が得られた。

前問(実施した施策)において「特にない」「わからない/答えられない」以外の回答をした人に、「最も月商100万円の壁を突破するために貢献した施策は何ですか」と質問したところ、「SNSマーケティング」が26.1%とトップになった。

9割以上が外部サービスを活用

同調査において「越境ECで月商100万円の壁を突破する前に、課題に感じていたこと」として多くあげられたのが、「現地の競合や市場動向の情報収集ができていなかった(59.5%)」「商品の魅力を現地顧客に伝える方法がわからなかった(47.7%)」。

一方、「あなたは、越境ECで月商100万円を突破する過程で、外部のサポートサービスを活用しましたか」と質問したところ、「積極的に活用した」が36.0%、「必要に応じて活用した」が58.6%と9割以上が外部サービスを活用していることが明らかとなった。

「積極的に活用した」「必要に応じて活用した」と答えた人に、どのような活用したサービスをたずねると、「商品ページ翻訳やローカライズ支援(69.5%)」「セラー向けセミナーやオンライン講座(51.4%)」「SNS広告運用やインフルエンサー活用支援(51.4%)」が上位に並んだ。

今回の調査結果について、ショッピージャパンは「越境ECの成功には単独での取り組みではなく、専門知識やノウハウを持つパートナーとの戦略的な連携が不可欠であることを示しています。越境ECで持続的な成長を実現するためには、包括的なサポート体制の構築と活用が重要な成功要因と言えるでしょう」と考察している。越境ECでビジネス拡大を目指す事業者は、本結果も参考に今後の施策を検討してほしい。