STAFF STARTが店舗接客サポート機能を本格化 「オムニチャネル接客」構想発表

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ECのミカタ編集部

店舗スタッフDXの「STAFF START」、いよいよリアル店舗の接客サポート機能を本格化 「オムニチャネル接客」構想発表

株式会社バニッシュ・スタンダードは2025年9月17日、店舗スタッフDXアプリ「STAFF START」において、店舗スタッフがオフライン(実店舗)とオンライン(EC)双方の売上を最大化できるようになる「オムニチャネル接客」構想を発表した。

人時生産性向上とLTVの最大化を目指す

「オムニチャネル接客」構想では、店舗でもECでも“常連客”のような従来以上の接客体験を、顧客に提供することが可能になる。これにより、小売・サービス業で急務であるスタッフの人時生産性向上とお客様のLTV(顧客生涯価値)最大化を目指す。

バニッシュ・スタンダードはそのためのシステム、機能として次の3点を発表した。

◆AIアシスト機能第二弾「接客支援AI」
オンライン接客の投稿をアシストする「コメント下書き作成機能」の第二弾。本ツールでは、店舗スタッフごとに、EC売上実績(新規・リピート顧客別の「平均購入額」や「平均購入回数」、「商品売上ランキング情報」など)の閲覧が可能になる。

◆「オムニチャネル顧客カルテ」(2026年1月頃 提供開始予定)
顧客一人ひとりの 「店舗での購入履歴」 や 「ECでの購入履歴・お気に入り情報」 などのデータをSTAFF STARTアプリに集約。目の前の顧客が今、何に関心を持っているのかを瞬時に把握し、店舗スタッフはよりパーソナライズされた最適な接客体験を提供できる。

※画像元:店舗スタッフDXの「STAFF START」、いよいよリアル店舗の接客サポート機能を本格化 「オムニチャネル接客」構想発表(株式会社バニッシュ・スタンダード)

◆「スタッフCRM」(2026年頃 提供開始予定)
店頭やECで接客した顧客に対し、各店舗スタッフが容易にCRMを実践できる仕組みを提供する。

小売・サービス業の課題を解決

「STAFF START」は、店舗スタッフによる自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするスタッフDXツールである。

同ツールは「オンライン接客」という文化を創り、店舗スタッフのDXを推進。オンラインにも活躍の幅を広げ、貢献度に応じた適正な評価を受けられる仕組みを構築してきた。一方、小売・サービス業は「人口減少」という大きな課題に直面している。2050年には働き手人口は2000万人減少、日本の総人口は2100万人減少すると予測されている。

こうした課題に対し、店舗・ブランドが存続しながら店舗スタッフが「好き」を続けていくには「スタッフ一人ひとりの生産性向上と顧客一人ひとりとの関係を深めLTVを高めていくことが不可欠である」とバニッシュ・スタンダードは指摘する。

こうした状況を背景に、オンライン接客支援の強化とともに、リアル店舗の接客を支援する新機能の提供を開始するに至った。小売・サービス業の課題を解決し、さらなる市場拡大につなげる構想として今後の動向に注目したい。