NE、新アプリ「NEXT ENGINE AI」のオープンβテストを開始

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ECのミカタ編集部

「NEXT ENGINE AI」オープンβテスト開始 ― 対話から始まる、AI自動化の未来 ―

NE(エヌイー)株式会社(以下、NE)は2025年10月17日より、SaaS型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」の新アプリ「NEXT ENGINE AI」のオープンβテストを開始した。

いつもの業務がより速く、より楽に

新アプリ「NEXT ENGINE AI」のオープンβテストは、EC事業者のバックヤード業務を完全自動化するAIエージェントとなることを目指している。その第一弾として、2025年10月17日にスタートした。

本アプリは、AIとの自然な対話を通じて「やりたいこと」を実行できる対話機能。既存のネクストエンジンに“操作を言葉で行える”新しい体験を加えることで、EC業務の100%自動化へと進化するための第一歩となる。

ユーザーは「受注を検索して」「この伝票を更新して」など、自然言語で指示するだけで、AIがネクストエンジン上の操作を自動で代行。操作画面を直接操作する必要がなくなり、結果的に「いつもの業務がより速く、より楽に」なることを目的としている。

日常業務の時間短縮と平準化を実現

受注処理、在庫管理、出荷手配など、多くのバックヤード業務はシステム化が進んでいる。しかし、「依然として人の判断や調整を要する“最後の壁”が存在している状況である」とNEは指摘。同社はこれまでも、業務の一元管理を通じてEC事業者の運用効率を高めてきた。しかし現場には“人の手が必要な操作”や“細かな設定対応”が残り「完全な自動化には至っていない」と説明している。

「NEXT ENGINE AI」は、この課題を解決するため、AIとの対話を通じてシステム操作を代行できる新しいインターフェースとして開発された。受注の検索や伝票の更新などを自然言語で行えるようにすることで、UI操作の習熟を必要とせず、日常業務の時間短縮と平準化を実現するとしている。

※画像元:「NEXT ENGINE AI」オープンβテスト開始(NE株式会社)

「戦略を共に描くAI」へと進化させる第一歩

NEは本アプリの今後の予定について、次の内容を挙げている。

◆バックエンドの完全自動化
▷AIが受注、在庫、出荷、データ更新などを自律的に処理し、最適な設定を提案・適用する。

◆顧客体験の自律的最適化
▷AIが受注データや購買履歴を解析し、事業主の意図を理解した上で、販売促進や在庫配置を最適化する。

対話型操作を通じてAIは、ユーザーの業務パターンや意図を学習する。パターンを重ねることで、「最適な設定提案」や「自律的な処理判断」が可能となり、代理実行から自律実行へ、そして戦略的なパートナーへと進化していくことが見込まれている。

NEは現在、正式リリースに向けて、実際の業務環境での検証とフィードバックを得るため、オープンβモニターを募集している。「作業を代行するAI」ではなく、「戦略を共に描くAI」へと進化させる第一歩と位置づける本アプリの展開に期待が寄せられる。