企業の公式サイト、「信頼できる」と「怪しい」を分けるポイントは? デザポケ調査

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ECのミカタ編集部

企業公式サイトに40%以上が不信感を持つ特徴とは?「怪しい」「信頼できない」と感じるポイントをアンケート調査

株式会社デザポケは、インターネットで企業公式サイトから商品やサービスを購入したことのある20~60代の300人を対象に、企業公式サイトにおいて「怪しい」「信頼できない」と感じるポイントなどを調べたアンケートの結果を公表した。

調査概要

◆調査対象:300名の男女
◆年齢層:20代~60代
◆調査方法:インターネットアンケート調査
◆実施期間:2025年10月9日~10月12日
◆出典:企業公式サイトに40%以上が不信感を持つ特徴とは?「怪しい」「信頼できない」と感じるポイントをアンケート調査(株式会社デザポケ)

信頼感の担保とスムーズな決済導線が最優先

「インターネットで商品やサービスを購入したサイトへは、どのようにしてたどり着きましたか?」と質問。回答は「以前から知っていた・利用したことがあった」(35%)が最多で、次点は「企業名やサービス名を直接検索した(指名検索)」(22%)。回答者の半数以上が、すでにその企業やブランドを認知している状態からアクセスしている実態が明らかになった。

デザポケはこの結果について、「ユーザーは、Instagramや口コミ、リアル店舗などで認知した後に、『購入』や『申し込み』という最終的な行動をする場所として公式サイトを利用していることが考えられます」と分析。その上で、サイトのデザインは「派手さよりも、信頼感の担保とスムーズな決済導線が最優先されるべき事項として挙げられる」とした。

「日本語の品質」がサイトの信頼性を左右する

「利用したサイトのデザインを見て『信頼できる』『安心できる』と感じたのは、どのような点でしたか?」と質問したところ、上位に「全体的にシンプルで、清潔感のあるデザイン」(13.47%)と「文字のフォントが読みやすく、情報が整理されていた」(13.13%)が並んだ。

ユーザーは、まず「見た目がごちゃついていないか」「情報が整理されていて分かりやすいか」というサイトの基本品質をチェックしており、この視覚的な安心感が、企業への信頼の第一歩となっている様子がうかがえる。

一方、「企業サイトを見て『このサイトは怪しいな』『信頼できないな』と感じた経験」について質問したところ、最も多かった答えは「日本語の不自然さ・品質の低さ(40.91%)」となった。

デザポケによれば、日本語の文法的な誤りや、中国語の漢字フォントが使われていることなどによって、運営元が日本国内の企業であるかどうかが不安要素となって警戒されているという。

デザイン戦略は「不信感の回避」に注力

デザポケでは、Webサイトでの購買行動は「すでに知っているブランド」からのアクセス(リピーターや指名検索)が過半数を占めており、企業の公式サイトが新規顧客獲得の場というより、「外部の広告や口コミで醸成された『既存の期待感』を裏切らないための、最終的な信頼の受け皿として機能していることを示している」とし、「購買行動の6割近くがすでにブランドを知っている層であるため、デザイン戦略は『不信感の回避』に注力すべきであることが推察される」とまとめている。

今回の調査結果は、自社サイトの運営していくうえでの参考になりそうだ。