Salesforce、コマース向け「Agentforce」をリリース AIエージェントが購買を支援
株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は2025年11月18日、「コマース向けAgentforce」の国内提供開始を発表した。
自然な会話を通した購買を支援
「Agentforce」は、AIエージェントとの自然な会話を通じて顧客の商品発見から購入完了までを支援する新機能である。
Salesforceは本機能の特徴について、次の3点を挙げている。
◆パーソナライズされた購買体験
会話の中で得られた情報(好み・用途・サイズなど)をもとに、AIエージェントが検索結果やレコメンドをリアルタイムで最適化する。
◆チャット内での決済とサポート
Apple Pay/Google Pay(Adyen経由)に対応し、チャットを離れずに決済が可能。返品や配送などの問い合わせにもAIエージェントが即座に回答する。
◆マルチチャネル・グローバル対応
B2C Commerce Storefrontsだけでなく、モバイルアプリやWebメッセージングにも展開可能。多言語対応機能により、グローバルブランドも各市場ごとの購買体験を最適化する。
デジタル労働力を生み出すAIエージェント
Salesforceが発表した最新レポート「消費財業界のインサイトレポート 第3版」によると45%の企業が「日本の消費財業界では、需要の変化や価格競争の激化などにより、利益を伴う成長の実現が難しい」と回答している。同社は、このような市場環境の中で企業は「どのチャネルでも一貫した購買体験を提供すること」と「効率的な顧客導線の構築」という課題に直面していると指摘する。
これらの課題を解決するために、自律型AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」をコマース領域へ拡張。その第一弾として「Guided Shopping for B2C Storefronts」の提供を開始した。
Salesforceは、2024年10月にサービス向け「Agentforce」、2025年3月にマーケティング向け「Agentforce」、2025年4月にセールス向け「Agentforce」の国内提供を開始。デジタル労働力を生み出す、AIエージェントの提供を継続してきた。パーソナライズされた購買体験実現による、さらなる市場拡大が期待されるだろう。


