@cosmeが2026年上半期トレンド予測 「美湯~ティタイム」など6キーワードを発表
株式会社アイスタイルは2025年11月19日、「@cosmeベストコスメアワード2026上半期トレンド予測」を発表した。この予測は「@cosmeベストコスメアワード」の関連企画であり、今後の生活者インサイトや美容トレンドを予測するべく発足された「@cosmeトレンド予測部」が、2026年上半期のトレンドをキーワード化したものである。
調査概要
◆アンケート調査概要
▷調査名:化粧品に関するアンケート
▷調査の⽅法:アンケート⽅式(WEB)
▷調査の対象:@cosmeプロデュースメンバー/⼥性/15~69歳
▷有効回答数:5786人
▷調査元:株式会社アイスタイル
▷調査実施日:2025年10月28日~10月30日
▷分析名:@cosmeに投稿されたクチコミ(テキスト)
▷分析の⽅法:テキストマイニング
▷分析の対象:2024年11月1日~2025年9月30日に購入品として投稿されたクチコミ(比較対象として前年同期)
▷調査元:株式会社アイスタイル
◆出典:「@cosmeベストコスメアワード2026上半期トレンド予測」を発表(株式会社アイスタイル)
“有意義なお風呂時間”を求める傾向
選ばれた1つ目のキーワードは「美湯~ティタイム」。ユーザーアンケートでは「寒暖差のある日は、体の疲労感を感じる」と答えた人が全体の52.6%にのぼり、クチコミでも「肌疲れ」に関する投稿が多く見受けられた。
そんな中、心身を癒す「お風呂時間」の過ごし方が進化を遂げようとしている。入浴時間の長さは人それぞれだが、長くても短くても“有意義なお風呂時間”を求める傾向が見えた。
実際に、@cosmeにおける「入浴剤」カテゴリの登録商品は前年比204%に増加。ユーザーアンケートでも、バスタイムを「ただ洗う時間」ではなく、美容・リラックス・自分をいたわる「有意義な時間」と捉え、そのための投資(時間やアイテム)に価値があると感じる人が全体の80.6%を占めた。

「老化」というワードの出現率が前年の1.7倍
2つ目のキーワードは「先どりパーツケア」。各種市場調査によると、エイジングケア市場は今後も拡大傾向にあり、継続的な成長が見込まれていると報告されている。@cosmeのクチコミでも「老化」というワードの出現率が前年の1.7倍となるなど、市場の盛り上がりがうかがえる。
※画像元:「@cosmeベストコスメアワード2026上半期トレンド予測」を発表(株式会社アイスタイル)
エイジングケアの意識は、より細部へと向かい「パーツケア」「スポットケア」への関心が広がっている。
クチコミ上でも「スポットケア」というワードの出現率は前年比2.5倍に増加。更に、クチコミ表現を分析してみると、例えば「鼻」という小さなパーツに対して「鼻根」「鼻脇」「鼻先」「鼻筋横」など多様な表現が見られた。自身の顔のパーツを、細分化して捉える傾向が強まっている様子が見受けられる。

平成リバイバルがトレンドを席巻する可能性
3つ目のキーワードは「超キラメロコスメ」。「たまごっち」や90年代の音楽・ファッションなど、ここ数年続く平成リバイバルブームとなっている。
クチコミにおけるワードの出現率でも「平成」は前年比2.2倍に増加。なかでも注目なのが、平成の“カワイイ”を象徴する「キラキラ」アイテムであり、当時流行したキラキラシールやラインストーンのデコレーション文化を彷彿とさせるコスメが人気を集めている。
アイコスメは「2025上半期トレンド予測で発表した『じゃら×2チャームコスメ』に引き続き、 世代を超えて愛される"キラキラコスメ"が、新たな平成リバイバルとして、2026年上半期のトレンドを席巻するかもしれません」と予測している。

その他のキーワードとして挙げられたのは、「睡眠の質」を上げるアイテムに関連する【夢中美容】、「敏感肌向けアイテム」に再度注目が集まる【肌守り市場拡大中】、"国産"の信頼感が美容業界でも高まる【日本プライドコスメ】となった。
同日に発表された「@cosmeベストコスメアワード2025 下半期新作ベストコスメ」とともに、2026年前半のマーケティング施策の参考として役立ててほしい。

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