動画「広告とわかっていても面白ければ最後まで見る」約3割 コムニコ調査
株式会社コムニコは2025年12月16日、「ショート動画視聴と購買行動に関する意識調査」の結果を公表した。
調査概要
調査対象:全国18~69歳の男女
有効回答:600名
調査対象者:「Instagram」「TikTok」「YouTube」のいずれかを利用している人
調査手法:インターネットリサーチ
調査実施期間:2025年10月28日〜10月29日
◆出典:ショート動画視聴と購買行動に関する意識調査(株式会社コムニコ)
8割が「暇つぶし」と回答
ショート動画を「普段どのような目的で視聴しているか」を選択肢からの複数回答可で質問したところ、80.2%が「暇つぶし」と回答した。
次いで「流行情報の収集(28.2%)」「商品・サービスの情報収集(27.7%)」「趣味・学習(26.7%)」が同じくらいの回答率となった。なお「暇つぶし」のみを選択している割合は44.1%。ショート動画は現在、情報収集や学習よりも「空いた時間を埋めるため」に視聴されていることがうかがえる。

ターゲット設定とテンポの良さが重要
企業やブランドの「ショート動画で見た内容が、その後の行動に影響を与えた経験があるか」を聞いたところ「無い」が60.0%。何かしら「行動に影響があった」という人は40.0%だった。(本設問は「いいえ/特になし」を選択した場合、他の回答の選択は不可)。
「行動に影響があった」4割が取った行動は「商品・サービスを検索した」が最多だった。

続いて「ショート動画を見る場合どのような内容であれば最後まで見続けたいと思うか」を質問。最も多かったのは「内容に興味・関心があるもの」となり、次いで「短く簡潔でテンポがよいもの」となった。
この結果についてコムニコは「『興味・関心』は人それぞれ異なるため、ショート動画で商品やサービスの訴求をする場合は、どんな人に見てもらいたいかのターゲット設定とテンポの良さが重要と言えるかもしれません」と分析している。

約3割が「内容がおもしろければ最後まで見る」
広告とわかっていても動画を最後まで視聴するかどうか聞いたところ、28.8%が「内容がおもしろければ最後まで見る」と回答。
なお、内容の面白さや、何が言及されているか次第では「最後まで見る」という人の割合の合計は51.5%。広告だからと視聴を中断することなく、見続ける可能性がある人が半数以上となった。

ショート動画が商品やサービスの購入のきっかけになり得ること。内容の面白さや取り上げる話題によっては、広告動画でも最後まで見続けられる可能性があることが明らかになった、本調査。
ショート動画を活用したマーケティングを実施・検討している事業者は、ぜひ本調査内容を施策の参考にしたい。


