アスクル、2025年12月25日よりバラ単位での注文対象商品を拡大【第15報】
アスクル株式会社は2025年12月25日、ランサムウェア攻撃によるシステム障害に関し、サービス復旧の進捗を発表した。
バラ単位での注文対象商品数が拡大
2025年12月25日より、「ASKUL仙台DC」「ASKUL福岡DC」においても、物流システムを使用した商品出荷を再開。単品(バラ)単位での注文対象商品が約1万6千商品から約2万5千商品へと拡大した。
現時点では出荷拠点が限定されていることから、配送までに1日~7日程度のリードタイムを要しているが、安全稼働を最優先としながら順次出荷センターを拡大。従来どおりの商品数を、従来どおりのリードタイムで配送できるよう本格復旧を進めていくとしている。
◆商品拡大状況

※画像元:サービスの復旧状況について(ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第15報)(アスクル株式会社)
一部商品を「Kuradashi」に提供
本件によるシステム障害の影響を受け、出荷ができず販売機会を逸していた一部の季節商品について、株式会社クラダシが運営するソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」に提供。同サイトにて、数量限定で販売することを発表した。
◆概要
▷販売開始日時:2025年12月19日
▷販売対象商品:有名メーカーのクリスマス用ギフト、お菓子など約50商品
▷販売サイト:ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」

※画像元:アスクルから提供された季節商品などを販売(株式会社クラダシ)
「アスクルのサイバーセキュリティ」を開設
その他サービスの状況について、以下の図表の通り。
※画像元:サービスの復旧状況について(ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第15報)(アスクル株式会社)
また、2025年12月22日には「アスクルのサイバーセキュリティ」Webコンテンツが開設された。本コンテンツでは、同社の情報セキュリティに対する考え方や主要な取り組みが説明されている。
アスクルは「流出情報が悪用される可能性を踏まえ、弊社は長期的に監視体制を継続し、必要に応じて追加対応を実施してまいります」とコメントしている。今後の動向を引き続き追っていきたい。
※1:東京DC、関東DC、仙台DC、福岡DCから単品(バラ)・箱(ケース)を出荷。大阪・横浜・名古屋・関西のアスクル物流センターからは箱(ケース)のみ出荷。出荷センターは商品により異なる。
※2:「商品数」は弊社から供給可能な商品点数。「申込番号数」は顧客が注文可能な商品種類数(サイズ別、入数別などを含む)。
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