売れるスマホECで最初に何が見られてる?株式会社久調べ

ECのミカタ編集部

株式会社久がスーマートフォンのファーストビューを調査
「売れるスマホECのファーストビューレイアウト」として結果を公表
「メインビジュアル」はサイトの中段に!

株式会社久がレクチャー!「売れるスマホECファーストビュー」

 株式会社久(以下「久社」)は日本のECサイトの売上げ上位100社を対象に、スマートフォンサイトのファーストビューを調査し、ECサイト最新トレンドレポート第2回を発表した。

ECサイト最新トレンドレポート第2回においては、多くの企業がスマホ特有の課題を抱えていることやスマホ単独のECサイトに関する調査結果の公表があまり行われていないことから、スマホのECサイト設計において重要である「ファーストビュー」について、日本のECサイトの売上げ上位100社の各サイトを調査し、「売れるスマホECのファーストビューレイアウト」として結果を公表する運びとなった。

日本のECサイト上位100社は国内でネット販売事業を展開する主な事業者に対して行った月間ネット販売通信Online(発行:宏文出版株式会社)が実施した2013年度(2013年6月〜2014年5月の決算を反映)売上高調査の上位100社を対象に調査を行った。また、ファーストビューの大きさをiPhone5c(640×920px)の液晶サイズを100%とした時のそれぞれの要素のファーストビューにおける割合も調査した。

ファーストビューを調査し、検出された要素は29個であった。1位は「サイトロゴ」であった。「サイトロゴ」は全ECサイトにおいてファーストビューに表示されている。次いで、ECサイトにはなくてはならない「カートボタン」、既存顧客のための入り口、会員獲得の入り口となる「サインイン・会員登録」、そして商品訴求のための「メインビジュアル」と続く。なかでも「メインビジュアル」はファーストビューにおける表示割合も約36%と最も高く、ファーストビュー設計において大きく影響する要素だと考えられる。

「メインビジュアル」についての調査では上段にあるのは11.9%、中段にあるのは77.6%、下段が47.8%という結果になり、圧倒的に中段部分に「メインビジュアル」が検出されていることがわかった。各サイトそれぞれが考える商品や商品理解を深めることを訴求したビジュアルになっており、ユーザーの購買意欲を高めるものになっている。

続いて、ECサイトにはなくてはならない「カートボタン」位置の調査では、「カートボタン」自体は売れているECサイトのうち83社がファーストビューに表示しているという結果となった。特に画面上部の右上に集中しているが、大きさはサイトによってまちまちであった。

また、ファーストビューで検出された要素の位置とサイズの結果を元に算出した理想的な「ファーストビュー」が作成された。検出された要素の中でも、上位100社のうち、配置されているサイトが多い物を厳選して作成。サイト上部に多く抽出された検索アイコンやカテゴリなどの「商品導線」、「ご利用ガイド」、「お気に入り」、「マイページ」、「カート」の5要素をグローバルナビゲーションとして設定している。これらの要素はサイト訪問者が自発的にサイト内を遷移する際に必要なモノであり、最も目に付き、操作しやすい位置にレイアウトすることが重要だ。

また、「ご利用ガイド」部分に関しては、代わりに「店舗情報」や「カタログから注文」が配置されるサイトも多く、リアル店舗やカタログを発刊しているサイトはきちんと「ユーザー視点」で導線を用意していることがわかる。

継続的に売上げを上げるためには、商品カテゴリや商品特性などに添った最適なサイトを制作し、運用することが重要だとレポートでは述べられている。ユーザーの視点に立ち、サイトを作成することがかなり重要ではあるが、近年様々なデバイスからECサイトが見られている。そのため、様々なデバイスへの柔軟な対応も求められるのではないだろうか。


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