ヤマト&minne連携!配送の利便性向上で作家支援

ECのミカタ編集部

ハンドメイド販売アプリ、オリジナルパッケージを提供

GMOぺパポ株式会社(以下、GMOぺパポ)が運営する国内最大のハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」とヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)はシステム連携とオリジナルデザインのパッケージの提供を2015年内に開始することを発表した。これにより、個人間取引がよりスムーズな配送サービスによって担われることになる。

近年、スマートフォンを使った個人間でのハンドメイド作品の売買が増えている。特に「minne」では、2015年10月中旬時点で、手作りの品物を出品する作家数が15.6万人、作品数が179万点となっており、スマートフォンアプリのダウンロード数も300万件を突破するなど、多くのユーザーから支持を集めている。そんなハンドメイド作品の作家の多くは主婦などの個人で、空いた時間を活用して手作りをしているという状況である。そのため取引成立後の送り状記入や、箱・袋の準備から作品の梱包など配送にかかわる手間を減らしたいというニーズがあるのだ。また、気持ちを込めて作ったオリジナルの作品であるため、安心安全に送りたいという要望も強い。これらのニーズに応えるため、今回の「minne」とヤマト運輸のシステム連携が実現した。

ヤマト運輸とのシステム連携により、「minne」アプリから発送手配をすると「宅急便コンパクト」と「ネコポス」が利用できるようになった。購入が確定すると作家にQRコードが送付され、ヤマト運輸の店頭でそのQRコードをかざすだけで、発送手配ができる仕組みだ。常に持ち歩くスマートフォンのみで発送手配ができるようになり、忙しい主婦にぴったりのサービスといえるだろう。

また、パッケージにもこだわり、オリジナルデザインのものを用意している。作家の悩みや要望の声を聞くために「作家座談会」を開催し、利用者の声を反映した、使いやすいパッケージとなっている。

今後はコンビニエンスストアなどでの送り状発行と発送受付にも対応し、発送窓口を拡大していく予定だ。また、アプリ上で「投函完了」の配達状況通知のプッシュ機能を提供予定という。

今回のシステム連携は、心を込めて作った作品を安全に運び、大切に使ってもらう。手作りだからこそ、こだわりたい。そんなハンドメイド作家の作品への想いに寄り添ったもののように感じられる。また、「アプリ」×「ヤマト運輸」という形で、本来は法人・個人事業主向けのサービスである「ネコポス」を個人で利用できる連携が増えている。今後もヤマト運輸と連携し、発送方法の改善を試みるサービスは増えていくのではないだろうか。


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