EC業界News1週間まとめ〜サクッと振り返り♪

石郷“145”マナブ

11/8〜11/14のNewsをギュギュっとまとめました!

 こんにちは~。ECのミカタ編集部 石郷“145” マナブです。
先週一週間もいろんなニュースがありました。
そんな中、忙しくて毎日のチェックができなかったという人もいるはず。
そこで!編集部がセレクトするまとめニュース記事を作成。
これを押さえておけば、先週一週間はもう大丈夫!一週間特に注目された記事は…!

ヤフー等5社勢揃い!売るなら今!「いい買物の日」
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6734/

ユニクロ等爆買発生?昨年取引額1兆円の独身の日は明日!
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6764/

家の売買をスマートに。ヤフー&ソニー流今ドキ不動産
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6732/

世界初!感情で集客をする技術。ソフトバンクTと連携
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6736/


 今週は何といっても「独身の日」など越境EC関連のニュースが脚光を浴びました。
「独身の日」というのは、1日の流通総額1兆800億円 中国全土が熱狂する世界最大のECセールイベントのことです。中国では11月11日は1が並ぶことから、独身の日と言われ、もともと若者を中心に友達 とパーティーをしたり買い物をして楽しむ風習がありました。そこで、2009年にアリババ グループの現CEOである張勇氏が、ネットショッピングを楽しむ1日として、この日 にセールイベント企画したことで、インターネット通販での一大イベントへと大きな変貌を遂げました。

 27社からスタートしたこのイベントは、現在では全世界の企業27,000社以上が参 加するイベントへと成長、2014年の独身の日の取引額571億元(約1兆800億円) は、1企業によるネットショッピング日売上最高額としてギネス記録に認定されるほど。そして、今年は日本円にして1兆8,000億円という規模感です。

 思うに、これだけ隆盛を極めると、日本からの商品も中国で売れるということになり、国内で頭打ちになった店舗においては、一つ選択肢として、越境ECを考えるということが必要かなとおもうわけです。アリババを使った事例で言えば、NHNテコラスなどは、アリババに店を出すことで、まずはそこで商品を売っていけるかを確認していこう、そして、そこで売れる実績ができたら、アリババ自体に出店してみよう、と言う具合に、自分たちの企業の規模感に合わせて、少しずつ様子を見て進出するということになります。

 アリババに関連する会社として、日本では、ヤフーがあり、同社が同タイミングでキャンペーンをしているのは「いい買い物の日」です。いい買い物の日というのは、ヤフー、ファミリーマート、ソフトバンク、TSUTAYA、Tポイント・ジャパンが5社が同時にセールやキャンペーンを実施し、買い手に「いい買物をした」という喜びを感じてもらうために定めたもの。

 ヤフー自体は「独身の日」については、関連会社のやっていることなので参考にはしているものの、それとは全く別のコンセプトで取り組んでいるという話をしてはいますが、日本、中国とも同じタイミングでECが盛り上がるというのは、いい意味で相乗効果もあり、かなりの売上規模になったのではないかと思います。

 それ以外の話題では、emotion intelligence社とソフトバンクテクノロジーの連携の話も話題になりました。人工知能の話題です。もともとemotion intelligenceのemotionI/Oというのが、人のマウスの動きで、今このお客様はこういうのを欲しがっているな、というのをコンピューターの人工知能に覚えこませて、相手が欲しいと思うタイミングでクーポンなどを表示させて、購入へと導くというわけです。

 その発想のヒントもユニークで、たまたま友人がECをショッピングしているのを後ろで見ていたら、その動きを見ているだけで、だいたいこれが欲しそうだなって思って、であれば、マウスの動きやそこの滞在時間など、ページの遷移の仕方などから、欲しがっている度合い、つまり感情を予測できるので、あとは、それを機械に覚え込ませれば、人間の感情に近いところでビジネスができるのではないか、と思ったというわけなんですね。

 ポイントは、もともとECで活用していた技術なのだが、ソフトバンクテクノロジーがこれまで多くの企業に対してやってきたコンサルタントに取り入れようという話なのです。そこで、そのノウハウをもとに、ソフトバンクテクノロジーは、「emotion i」というメニューを用意した訳です。もともと、ソフトバンクテクノロジーでは、テクノロジーを使ったコンサルタントでは一歩先をいっていましたが、それでも、基本は属性をベースにしたビジネスな訳です。

 お父さんだから、とか、ゴルフ好きだから、とかそこをベースにしていたのだけど、結局ゴルフ好きな人でもゴルフのことばっかり考えているかっていうとそんなわけはないんです。時に、トイレットペーパーとかも買ったりする訳ですね。そうすると、属性は属性でコンサルタントには活かすことはできるのだけど、人である以上、そういう人の感情にも目を向けて、その時、リアルタイムで何を欲しているのか、というような情報が、そのコンサルタントに加われば、より人間的なアプローチが可能になる訳ですね。
 
 人工知能というものを取り入れることが、より人間味の帯びたものになるという意味においては、ECにおいても、ますます例えば、お店で、顔色を見ながら、提案されたり、敢えて距離を置いてみたり、という感覚に近いものが実現できるようになってくるのかもしれない。だとしたら、今よりもっとより一層、 ECとリアルの垣根は無くなってくるんだろうな、そんなことを思ったのでした。

 あと、最後ですが、先週、とあるセミナーで講演に立たせていただきました。ちょっと踏み込んだ、個人的なお話もさせていただきましたが、帰りがけ、面白い内容でした、と言っていただきまして、ホッとした次第です。我々、ECのミカタWEBを盛り上げる、メディア編集部が、店にとって元気付けるそんな存在でありたい、そんな想いで僕は登壇させていただいた次第です。店の皆さんからのご意見もお待ちしています。fbページもあるので是非いいねを。https://www.facebook.com/ecnomikata/?ref=hl 
というわけで、先週一週間をおさらいし、次の一週間に繋げる為の「1週間まとめ」、今日はこのへんで。それでは!新しい一週間がさらに輝くものとなりますように。また、来週お会いしましょう!


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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