EC業界News1週間まとめ〜サクッと振り返り♪
11/22〜11/28のNewsをギュギュっとまとめました!
こんにちは~。ECのミカタ編集部 石郷“145” マナブです。
先週一週間もいろんなニュースがありました。
そんな中、忙しくて毎日のチェックができなかったという人もいるはず。
そこで!編集部がセレクトするまとめニュース記事を作成。
これを押さえておけば、先週一週間はもう大丈夫!一週間特に注目された記事は…!
【明日から】トイザらスで最大86%のセールを実施!
http://ecnomikata.com/ecnews/build/6984/
楽天、子会社のケンコーコムに対する公開買付けを開始
http://ecnomikata.com/ecnews/build/6988/
金髪又吉がCM出演!BUYMA最強セールがスタート
http://ecnomikata.com/ecnews/strategy/6995/
EC・実店どちらも誘導できるファッションアプリ登場
http://ecnomikata.com/ecnews/marketing/6930/
まず、今週は、セール関係の記事が賑わっています。その理由の一つとして、米国の「ブラックフライデー」があります。これは、感謝祭の翌日の金曜日を指し、この日は年間で最もショッピングが行われる日。クリスマス商戦の始まりの日でもあると言われます。
そういう背景もあって、日本のトイザらスは、昨年初めて「ブラックフライデー」を開催。初日から完売商品が続出するほど多くのお客様から好評だったのです。そこで、今年は大幅にラインナップを拡大し、キャラクター玩具や自転車、その他人気のクリスマスプレゼントに加え、ベビーカー、抱っこ紐、離乳食、紙おむつなどのベビー用品も豊富に取り揃え、100種類以上のアイテムを40%から最大86%割引で提供する、ということで大いに話題となっています。
具体的には、全国のトイザらス、ベビーザらス店舗では、11月27日から29日までの通常営業時間内に「トイザらス・ベビーザらス オンラインストア」では、オンライン限定ブラックフライデー対象商品も用意し、同日深夜0時から11月29日23時59分まで販売しています。
独身の日→いい買い物の日、ブラックフライデー、という具合に、セールに関してもグローバルになってきている印象があって、今後EC店舗においては、海外のセール事情を意識して、販売戦略を立ててみるのも、良いのかもしれないなと思った次第です。
それ以外では、楽天のケンコーコムに対する公開買い付けを実施して、完全子会社化していく意思を見せたニュースもよく読まれたようです。思うに、ショッピングモールを運営していて、自分では店を持たない楽天にとっては、日用品を主に扱い、人々の日々のライフスタイルに浸透するケンコーコムはそれ単体で、直接コアなユーザーを持っているというところが、魅力的に映っているはずではないでしょうか。今後、この公開買い付けにより、完全子会社化された時に、その個性をどう生かすのか。また、今後、第一類・第二類医薬品のネット通販を行える、ケンコーコムの持ち味も、楽天の力を通して、本格的に生かされることになりそうな予感もします。楽天の次なる展望を予感させる動きな気がします。
それ以外でいうと、EC実店どちらでも購入に導けるアプリ「monococo」の関心も高かったようです。要は、商品ブランド商品が無料で見ることのできるアプリで、その数約40ブランド380店舗。で、ポイントとなるのは、ブランドの新着情報を閲覧する中、欲しい商品を巡り会えた際に、そのまま商品の詳細情報を閲覧でき、購入したい時にはそのまま、ECサイトにアクセスするか、現在地周辺のそのブランド店への案内、店舗の在庫状況の確認ができる、という点なのです。
これまでは、ECで買ったものを実店舗で受け取れる、というものが多くみられましたが、これは買う段階で、どっちが今の自分に効率がいいか、目的に近いかを判断できるという点で新しいわけです。ある意味、このアプリが店への集客につなげる要素になっている。こういう発想はファッションでこそ、活きるんじゃないかなって思いました。
僕が思うに、ファッション事業って結構、新しい局面に来ている。なぜかっていうと、ファッション系の企業って多くが雑誌に出稿して、そのブランディングをやっていたのですが、最近はその雑誌、というか、紙媒体全般が勢いを失いつつある。だからこそ、今まで紙媒体に当てていたお金を、別の手段の販促につなげようとしているように思うのです。
たとえば、最近、クロスカンパニーという大手アパレルメーカーが、「メチャカリ」というアプリを出したというニュースがありました(http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/6215/)。「earth music&ecology」などを出す、何気に有名企業です。これは月額料金が5,800円(税別)で、服を借りることができるというものなのですね。それで、手元においておける点数が最大3点で、3点内で何度でも借り換えができるわけです。しかも、返却の期限はなくて、60日間借り続けたアイテムは、プレゼントされる。
これって凄いことで、本来、メーカーというのは商品を“売る”ことが目的であったはずなのに、“貸す”ことを事業にしているわけです。それでブランドもレンタル事業も始めたんだねって悠長な事を言っていたらダメだと思っていて、僕なりに言えば、これはブランドなりの販促だと思うのです。今、ファストファッションやCtoCが隆盛を極めている中で、なかなかブランドショップで服を買う行為まで及ばなくなり、すると、そのブランドのファンも減っていくことになる。
レンタルをすることで実は、このブランド結構いいな、そう思ってもらえたら、それはそれで、レンタルでブランドのファンを囲い込めるだけでなく、たとえ、最初興味本位でレンタルした女子であっても、そのブランドが好きになれば、購入という行為につながるでしょう。ブランドなりに、なんとか離れていきそうなファンを引き止める販促要素として、このアプリは効果的に、響いてくると思うんです。そういう風にも考えられます。
ちょっと話がそれるのですが、たまたま先日、大学教授の方にそういう話をしてみたら、もとは服(呉服など)っていうのは貸借りからはじまった、と聞きました。実はファストファッションだって、パーティ向けにと一回だけ着るための洋服というコンセプトで、だから薄っぺらくても、安さ重視で、提案していったわけです。いいものを安くじゃないんです。
ここでいいものを出し続けるブランドが真正面から戦ったら、太刀打ちできるわけがなくて、でも、ブランドはブランドなりの価値を持たなきゃいけない。だとしたら、どうやって、商品力を保ち、でも、安売りで手軽に済ませたいというファストファッションやCtoCが隆盛する時代に立ち向かっていくのでしょう。はからずも、その時代の流れにおいて、服の起源である「ものの貸借り」に戻ってきたというのは面白い話ですね。
ちょっと、脇道に逸れちゃいましたが、でも、ポイントはいわゆる販促=広告と考えるのは、もう古いってことです。「monococo」しかり、スマホを使ったコンテンツが、次なる時代の販促となりうることを、EC業界に限らず、よくよく意識しておくことが大事なような気がしています。
というわけで、先週一週間をおさらいし、次の一週間に繋げる為の「1週間まとめ」、今日はこのへんで。それでは!新しい一週間がさらに輝くものとなりますように。また、来週お会いしましょう!