【特別企画】 「大学生が聞いてみた!EC店舗ってどんな仕事?」

ECのミカタ編集部

 ECのミカタ メディア編集部では、現役の大学生が、普段は買うばかりで、見ることのできないネットショップ運営者に、素朴な疑問をぶつけるという特別企画を実施。質問者は都内の大学に通う、就職目前の4年生。

聞いてくれたのは、なんと、ネットショップを展開しつつも、セミナーなどで講演もこなす有名人、メガネスーパーの川添隆さんと、カメラのキタムラ逸見光次郎さんだ。


学生:では、さっそく質問させていただきます!まず、実店舗とネットショップ、売上げにどのくらい違いがあるんですか?ネットショップの方が良かったりするんですか?
川添:伸び率とかはいいと思いますよ。
逸見:日本の小売りって売上高いくらあると思いますか?いろんな見方があるのですが、120兆から150兆ぐらいあるんですよ。でも、ECって多めに見て20兆円。旅行の予約などを除いて、物だけで見ると7、8兆円。ネットだけやっていてネットで売るだけで売上げを得られる商品もあるのですが、だいたいはリアル店舗も持っています。
川添:どっちかがいいから、いいよねってわけではないんです。
学生:ECだけでやっていくのは難しいってことですね。



学生:では次の質問なのですが、ネットショップでは1日にどのような業務をしているんですか?実店舗の方は、アルバイトとかでなんとなくイメージは付くのですが、ネットショップっていまいちイメージできなくて。
川添:ヤフオク!とかやったことあります?メルカリとか。
学生:やったことないです。なんとなくシステムはわかりますが・・・。
川添:あれをやるとわかりますよ。一番シンプルなので。
学生:あー!
逸見:自分で商品登録をして、じゃあその画像は…みたいなね。
川添:普通に個人で出品しようと思ったら、サイズ図って画像の角度変えたりとか、値付けをしたりとかするじゃないですか。それと基本は同じなんです。

学生:そうですよね、思えばメルカリとか本当にネットショップと変わらないですよね。
逸見:でも、登録しただけじゃ売れないですよね。だから、広告とかそういうことを考えるわけですよね。これがいくらの値段だったら利益が出るんだろうと思いながら、「じゃあこれ10円使っても利益でる、50円使っても利益出る。」そういうことをいろんな商品でやっていく、そういうことを考えるのがマーケティングの基本です。
学生:ネット上でのマーケティングについてお聞きしたかったんです!マーケティングを積み重ねることが大切になってくるんですね。



逸見:ECを知るのはね、そんなに難しくないんです。実際に買い物してみればいいんです。
学生:AmazonとかYahoo!とか…楽天も使ったことあります。
逸見:自社サイト系は?モールは同じインターフェースで同じように届くから、ECを知るなら自社サイト系。あとは、物販とか、サービスとかいろんなものを使ってみる。
学生:あ、チケットは買ったりします。
逸見:チケット買う時に、なんでこんな手数料取られるんだろう!って思ったことない?
学生:あります!サービス料とか、システム使用料が別にとられていて、何なんだろうって。
逸見:そうなると、チケットはどのくらいで売上げになるか気にならないですか?
学生:気になります!
逸見:でしょ?そしたら調べたくなるでしょ?
学生:はい!
逸見:それでいいんですよ。サービスを使った時に、「何でこんな手数料が入ってるんだろう。しかもコンビニ受取りだとさらに手数料入ってるじゃん!」という感じ。
そして「じゃあ、チケットのビジネスってどんな風に成り立ってるんだろう」、「どういう関連会社があって、どういう風に利益をみんながとっていって、最終的にアーティストにはいくらぐらい残るんだろう」
学生:すごい気になります。
逸見:それがすべてのEコマースというか、小売りとかサービスの大本なんですよ。

学生:身近なところに学ぶきっかけがあるんですね。
逸見:旅行だってそうじゃないですか。「予約ができるWEBサイトとか、自分には手数料かからないのに、なんであんなに安くできるんだろう」とかね。「じゃあなんで、旅館は10%以上の手数料がかかるのに、旅館は掲載するんだろう。」って。
学生:なるほど。
逸見:自分で使ってみると違うんです。そうすると、自分の意見ができてくるんですよ。そうじゃないと幅広く知識としてEコマースってこういうもので、とか本で読んだだけだとそれがメインになってしまうんです。
学生:自分で使ってみる…あ、私新しいメガネ買おうと思っているんです!

お二人の話を聞いての感想は??

 ネットショップの業務が、ヤフオク!やメルカリでの出品と同じと聞いて、とてもしっくりきました!そして、まだまだ成長途中のEC業界はとても面白いですね。まずは自社サイトを持っているネットショップを使ってみて、どんどん勉強していきたいです!

質問に答えていただいただけでなく、丁寧にご説明していただいて、とても勉強になりました!川添さん、逸見さん、本当にありがとうございました。


編集:利根川 舞


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事