フリマアプリ、きっかけはCM?利用率No,1はあれ!(MMD研究所調べ)
メルカリ断トツ!8割が利用!
モバイルビジネスのデータバンクMMD研究所と株式会社コロプラは、「2016年1月フリマアプリに関する利用実態調査」を共同で行い、その調査内容を発表した。
「2016年1月フリマアプリに関する利用実態調査」は、15日から16日の2日間に行われたインターネット調査で、スマートフォンを所有する13歳から39歳までの会社員、専業主婦、学生が調査対象となっている。有効回答人数は1,805人。昨年も同様の調査が行われており、昨年の調査内容と比較しての傾向がまとめられている。
調査によると、フリマアプリ利用経験は、昨年より4.6%上昇しての35.7%。中でも専業主婦層では、毎日閲覧していると23.7%が答えており、利用頻度の高さが窺える。一番利用しているフリマアプリは、幅広いジャンルを取り扱う「メルカリ」が断トツで79.6%、以下、オタマート6.1%、Fril5.3%という結果になった。
フリマアプリでの出品、購入経験がある人を対象に利用のきっかけを聞いたところ、「テレビCMを見て」(37.0%)、「友人・知人からのクチコミ」(25.0%)、「スマートフォン広告を見て」(22.5%)の順となった。昨年の調査では、「スマートフォン広告を見て」(26.6%)、「友人・知人からのクチコミ」(18.9%)となっており、今回の調査でクチコミがスマホ広告を抜いて逆転している。同調査の事前調査では、フリマアプリ非利用者がフリマアプリを利用して売買しない理由について、「販売や購入の際にトラブルになりそうだから」と答えており、こうしたイメージから信頼性のある「友人・知人からのクチコミ」のポイントが上昇した理由となっているのではないだろうか。
利用のきっかけはCM!
調査内で一番利用されているフリマアプリ「メルカリ」は、2013年7月にリリースされて以来、スマートフォンの利用普及によるCtoCビジネスの活性化と共に快進撃を続けている。購入経験者の利用のきっかけとしてトップとなっているテレビCMについて、「メルカリ」では、「買うガール(牛)」と「売るフ(狼)」が登場するコミカルタッチのテレビCMをオンエアしている。PUFFYが担当するCMソングに合わせ「買うガール」と「売るフ」がキレのあるダンスを披露するのだが、こうした軽快なテレビCMが利用者に好印象を与えるのだと思われる。
クチコミの話し手も聞き手も、まず頭に浮かぶイメージは、大量投下されているテレビCMなど広告の漠然とした印象だろう。toC向けサービスでは、これがもっとも大切なことであり、難しいところでもある。インパクトは必要だが、明るいだけでは信頼感が薄れるし、堅物だと必要以上に難しそうに映る。そうした点で「メルカリ」は、フリマアプリ業界における数少ない成功事例のひとつではないだろうか。