NHNテコラス『POSSTAR』の受注受付開始
テコラスでは、従来の POS サービスの課題や税制改正/小売業界における消費需要の変化などを背景に『POSSTAR』を開発、新たにタブレット POS 事業に本格的に参入した。
免税処理や消費税の改正に対応!テコラスの新サービス
NHN テコラス株式会社(以下、テコラス)は、自社が展開するコマース領域での事業拡大の一環として、店舗向けタブレットPOSサービス『POSSTAR(ポススター)』をリリース、本日3月3日から同サービスの受注受付を開始し、3月31日よりサービス提供を行なうことを発表した。
POSとは、ネットワークを利用して販売時点での商品売り上げ情報をつかみ、それに基づいて売り上げや在庫を管理するための販売時点情報管理システムのことである。
従来の据え置き型 POS(PC-POS や筺体一体型 POS など)は、保守・サポートが手厚い反面、機器 の購入費用やサポート費用が高額になりがちになり、また数年前から登場しているタブレットを用いたPOS は、安価で機能が豊富であるものの、会計処理や返品・誤打訂正を行う際などにオペレーション変更をともなう等、新たなサービスの導入には負担がかかるケースがあった。更に近年では、訪日外国人の増加、そして中国人観光客による爆買いに伴う免税処理や、 2017 年 4 月 から導入予定の消費税の改正など店舗における税率管理の需要が高まっている。
今回テコラスがリリースした『POSSTAR』は、自社が展開している、モールから自社ECサイトまで多店舗展開における受注・在庫・商品を一元管理するサービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」や、サイト構築から運営支援・成長支援を行うECサイト構築サービス「CARTSTAR(カートスタ ー)」と年内には連携を行う計画で、『POSSTAR』をリリースすることにより、顧客接点、あらゆる販売チャネルをシームレスにつなぐ統合型コマース ソリューションとして企業のオムニチャネル戦略を支援していくことを目指す。
『POSSTAR』特徴まとめ
タブレットならではの手軽さかつ直観的な操作性を持ちながら、据え置き型 POS と同様に、レジ販売業務の誤操作・内部不正の防止や免税処理・税率管理などの機 能を備えた新タイプの POS サービスである『POSSTAR』。
主な特長のまとめは以下のとおりである。
・スピーディな免税処理で来店者満足度を向上
スピーディな免税処理対応により、「輸出免税物品購入記録票」「購入者誓約書」「貼付用リスト」の3 つの免税書類を店頭で印刷することができる。また、百貨店やショッピングモール等の免税手続きカウンターで利用する場合は、免税対象商品のレシートを印刷することも可能。
・税率管理で売上集計を簡易化
複数の税率を管理することができるため、今後の消費税の改正などに柔軟に対応し、売上集計業務を簡易化することができる。
・誤操作・内部不正を防止
タブレットならではの手軽かつ直感的な操作性はもちろん、据え置き型 POS と同様に誤操作・内部不正を防止するなどレジとしての基本機能を実装している。
・導入時のコストが抑えられる
『POSSTAR』では、POS の入れ替えで必要な社員教育や機材設置などの費用が最小限に抑えられ、店舗運営における既存のオペレーションルールも基本的に変えずに行うことができる。このため導入時の負担も少なくすむ。
・オムニチャネル戦略を支援
本サービスは、多店舗一元管理サービス「TEMPOSTAR」や、ネットショップ構築プラットフォーム 「CARTSTAR」と年内に連携。顧客接点、あらゆる販売チャネルをシームレスにつなぐ統合型コマ ースソリューションとして企業のオムニチャネル戦略を支援する。
テコラスの次なるステップ
テコラスのグループ会社には、スマホゲームのようなBtoCに特化した事業も存在し、そういったノウハウが『POSSTAR』にも活かされている。例えば、ゲームのサーバーにアクセスが集中した場合に、どのようにしてその高負担を防ぐか。そんなトラブルへの対応方法は、ネットショップへのアクセスが集中することによるサーバーへの高負担を防ぐ技術に活かされているという。
BtoB事業だけではない、BtoBtoCの強みを最大限活かす事を目標としているテコラス。グループ全体の技術を集約してEC事業に注力し、EC業界の新しいカタチを生み出すことに挑戦しているテコラスは、EC業界発展の大きな一歩に必要不可欠な存在である。
『POSSTAR』は、3 月 8 日(火)から 11 日(水)に開催される「リテールテック JAPAN 2016」テコラスブース内にて、サービスのデモを展示する予定。