【調査してみた】イマドキ女子のアパレルEC活用術!
記者の論点:アパレルECサイトの様々な取り組みが目立つ中、実際の利用状況はどうなのだろうか。それが気になり、女性32名にアンケートを実施した。単なる回答だけでなく、日頃ECサイトに抱いている意見を得ることができた。この声を拾えば、きっと、今よりももっと素敵なECサイトとなり、利用者も増加していくはずだ。
アンケートの質問項目!
アパレルECサイトの様々な取り組みが目立つようになってきた。例えば、スマホで体型を撮影してメールを送るだけでサイズを採寸してくれる「自動採寸サービス」や「ユーザーに合ったサイズを推奨してくれるサービス」など、ユーザーが気になるサイズに関するサービスが各アパレルECサイトで開始されるようになった。そのため、アパレルECサイトを利用する人が増えてきた。それを受け、人気が高いアパレルECサイトや利用をしない理由が気になり、女性32名を対象にアンケートを実施した。
まず、アパレルECサイトの利用を尋ねる質問から始め、利用したことがある人とない人に分けて、質問をしていった。最後に、共通に「春夏秋冬でどの季節の商品に重きを置くか」を尋ねた。この質問により、特に注目している季節が分かり、人気が高い季節にアパレルECサイトの売上が一気に伸びるはずだ。また、利用したことがない人の質問に関しては、「一度は購入を考えたが、購入をせずに辞めてしまった理由」を用意し、購入をためらう理由を追究した。
<共通の質問項目>
・アパレルECサイトを利用したことがあるか
・春夏秋冬で、どの季節の商品に重きを置くか
<利用したことがある人の質問項目>
・利用する頻度はどれくらいか
・アイテムをまとめ買いする時は、どれくらい購入するか。
・利用する通販サイトは何か(複数回答)
・お気に入りの通販サイトは何か(1つ)
・最近購入したアイテムは何か
・アイテムを購入するときに、注目することは何か
・決済方法は何を利用するか
・アパレルECサイトを利用する際に困ったことや新しいサービスの要望はあるか
<利用したことがない人の質問項目>
・利用してみたいアパレルECサイトは何か(複数回答)
・購入してみたいアイテムは何か
・使用してみたい決済方法は何か
・今までに「アパレルECサイトを使おう」と思ったことはあるか
・購入をためらった理由は何か
アパレルECサイトの利用は、「年に数回」?
アパレルECサイトの利用を尋ねる質問に対し、「ある」と回答した人が62.5%、「ない」と回答した人が37.5%だった。やはり、利用経験がある人が半数を超えていた。現代は「ECの時代」とも言わんばかりに、ECサイトを当たり前のように利用している人が多いのだ。
利用の頻度を尋ねる質問には、「年に数回」が85%、「月に数回」が15%だった。他の選択肢として、「毎日」「週に数回」を用意していたが、回答する人は居なかった。利用はするが、定期的に利用をするのではなく、「年に数回」や「月に数回」が主流となっている。
まとめ買いを尋ねる質問に対し、「しない」と回答する人が多かった。一方、「する」と回答した人は、アイテムを2点から5点をまとめて購入するそうだ。また、価格に関しては、1~2万円が多く回答を集めていた。その中でも、1人だけ「10着くらい」という回答を得た。いくつかまとめて購入することにより、送料が安くなったり、クーポンがもらえたりと特典がある。それを狙って、まとめ買いをする人も多いだろう。
利用するアパレルECサイトは、「ZOZOTOWN」や「SHOPLIST」、「RUNWAY」、「fashionwalker」、「ギャルスタ」、「Qoo10」、「楽天」、「グレイル」、「Amazon」、「ベルメゾン」、「ニッセン」などが多かった。その中でお気に入りのアパレルECサイトを尋ねると、「ZOZOTOWN」と回答する人が多かった。アパレルECサイトの黄金である「ZOZOTOWN」は、多くの女性に愛されているようだ。
最近購入したアイテムを尋ねる質問に対して、「トップス」と回答する人が多かった。その他にも、「靴」や「ワンピース」、「サンダル」、「携帯ケース」などが挙がった。最近では、アパレルECサイトで小物に力を入れている所が増え、「携帯ケース」のような小物を購入する人も増えてきている。
アイテムを購入するときに、注目することには、圧倒的に「価格」と回答する人が目立った。アイテムを探すときに、価格を軸にすることが多い。いくら欲しいアイテムがあったとしても、価格が高ければ購入することができない。そうならば、価格を軸にアイテムを決めた方が良い。価格の他にも、「サイズ」や「口コミ」、「デザイン」などの回答があった。
決済方法の質問に対しては、「クレジットカード」が45%、「コンビニ決済」が30%、「代金引換」が20%という回答を得た。クレジットカードの情報を一度入力することにより、次に利用するときもその情報がそのまま登録してあるアパレルECサイトが多く、利便性が高い。その次に多い決済方法がコンビニ決済であり、家の近くにあるコンビニで支払うことができるため、利用しやすい。
アパレルECサイトで困ったことは、「サイズ」と回答する人が多かった。実際に試着することができないため、通常のサイズで購入したものの、届いてから着てみたらサイズが合わなかったということもある。そのときのために、「返却サービス」や、「よりサイズが分かる一般人が着ている写真を載せて欲しい」という要望があった。基本的にスリムな体型のモデルが多いため、サイズがいまいちピンッとこないことが多いそうだ。それを親しみやすい一般人が着れば、イメージが付きやすくなる。さらに、「チャット機能」や「サイズ限定検索機能」、「着用イメージがわくシステム」など、より便利になるサービスが挙がった。
アパレルECサイトの利用をためらう理由は・・・?
利用してみたいアパレルECサイトを尋ねる質問に対し、やはり、ここでも「ZOZOTOWN」が81.8%と圧倒的に多い結果となった。その他にも、「ニッセン」や「SHOPLIST」、「GU(通販サイト)」の回答があった。価格がお得で人気が高いGUだが、オンラインショップでも人気を集めている。直接お店に行かなくても、GUのオンラインショップをアクセスすると、欲しい商品をその場で購入することができる。その利便性の高さに魅力を感じ、「GU(オンラインショップ)」と回答したのだろう。
購入してみたいアイテムには、ここでも「トップス」と回答する人が目立った。やはり、トップスは最初に目が行くところである。トップスで人からの印象が大きく変わることがある。それを考えると、トップスはできるだけたくさん持っていた方が良いため、トップスの回答が多いのだろう。その他にも、「ワンピース」や「スカート」、「ヘアーアクセサリー」が挙がった。
使用してみたい決済方法を尋ねる質問に対し、「コンビニ決済」が53.8%と多かった。その次に、「クレジットカード」が30.8%と続く。アパレルECサイトの利用者とは、逆の結果となった。手軽に利用することができる「コンビニ決済」が魅力的に感じたのだろう。また、利用者の回答に無かったが、「後払い決済」という回答も浮上した。商品を確認してから決済することができるため、安心感がある。それを感じ、「後払い決済」を選んだのだろう。
今までに「アパレルECサイトを使おう」と思ったことはあるかの質問には、「ある」が30.8%、「ない」が69.2%という結果が出た。その購入をためらった理由に関しては、「サイズ」と回答した人が多かった。一度は購入を決めたが、「実際はサイズが合わずに着ることがなかったらどうしよう」という不安がある。その価格が高いほど、なおさらそのことを考える。さらに、試着ができないことも購入をたまらう理由の1つである。店舗に行くと、必ず試着室がある。そこで欲しい洋服を試着し、自分の体型にフィットしたら購入をする。その流れが、ECサイトではできない。その点が、購入をためらう大きな理由なのかもしれない。
春夏秋冬でどの季節の商品が人気か?
最後の質問である「春夏秋冬で、どの季節の商品に重きを置くか」に対し、「冬」と回答する人が72.1%で圧倒的に多い結果となった。冬は寒いが、冬服はとても可愛い。可愛い冬服を着ていれば、寒い冬でもお出かけをしたくなる人も多いだろう。そのため、冬服に着合いを入れる人が多く、毎年冬服の新作を楽しみにしているはずだ。冬に続いて「夏」が45.1%、「春」が43.8%、「秋」が18.8%となった。夏と春は横並びだが、秋の割合が低い。それは人の好みによるものであり、例えばパステルカラーが好きな人は夏や春が好きだったり、落ち着いた色が好きな人は冬や秋が好きだったりする。だが好みはバラバラでも、女性はどの季節でも、着る洋服にこだわっている。洋服にこだわることが、女性の楽しみの1つであり、笑顔の源ともなるだろう。
女性は、仕事をしていたり、家事や育児に追われていたりと多忙なことが多い。オシャレが好きで、洋服を買いに行きたいが、時間が無くて買い物に行けないこともある。そういうときに、手助けをしてくれる存在がアパレルECサイトだ。実際に店舗に行かなくても、自由に買い物を楽しむことができるため、利用をしている人が増えてきたが、利用をしてことが無い人がいることも事実である。また、「利用しよう」とはしたが、購入にまではいかなかったケースも多い。購入をためらう理由は様々だが、やはり、店舗と同様に試着をして、自分でサイズを確かめることができないことが大きな理由と挙げられる。それを解決するために冒頭でも挙げたが、サイズに関する様々な取り組みを行っているアパレルECサイトが増えてきた。今後も、ユーザーのことを考え、より使いやすいようなサービスを開発するアパレルECサイトが増えることを期待したい。そうすれば、アパレルECサイトの利用者が増加し、「「利用しよう」としたが、購入をためらった」ということも無くなるはずだ。今後も、女性のために発展していくアパレルECサイトを追っていきたい。