ガラケー遂に抜かれる、消費者の最新動向(内閣府調べ)

ECのミカタ編集部

スマートフォンの持参が当たり前?

内閣府が「消費動向調査」を実施し、結果を発表した。その中の「主要耐久消費財等」についての結果を紹介する。調査の目的は、今後の暮らし向きの見通しなどの消費者の意識や各種サービス等の支出予定、主要耐久消費財等の保有状況を把握することにより、景気動向判断の基礎資料を得ることである。調査の対象は、全国の世帯のうち、外国人・学生・施設等入居世帯を除く約5,061万世帯である。調査事項は以下の通りである。

平成28年3月末における主要耐久消費財のうち、普及率が9割を超えていたのは、カラーテレビ(薄型)(98.1%)、携帯電話(95.3%)、ルームエアコン(92.5%)であった。また、前年度の普及率と比較すると、上昇が大きかった品目はスマートフォン(前年度差+6.8%)であり、低下が大きかった品目はスマートフォン以外の携帯電話(前年度差▲5.5%)であった。平成26年度は、スマートフォンが60.6%で、スマートフォン以外の携帯電話が69.8%だった。この時点では、スマートフォン以外の携帯電話の方が多い。だが、平成27年度では、スマートフォンが67.4%で、スマートフォン以外の携帯電話が64.3%と、スマートフォンが上回った。

平成28年3月末における主要耐久消費財の100世帯あたりの保有数量をみると、200台を超えている(平均して1世帯が2台以上保有している)のは、ルームエアコン(283.7台)、携帯電話(235.9台)、カラーテレビ(薄型)(215.5台)であった。また、前年度の保有数量と比較すると、増加が大きかった品目はスマートフォン(前年度+19.0台)であり、減少が大きかった品目はスマートフォン以外の携帯電話(同▲13.8台)だった。

平成27年4月~平成28年3月の間に、主要耐久消費財の買替えをした世帯について、買替え前に使用していたものの平均使用年数をみると、最も長いものはルームエアコン(12.3年)である。買替えの理由は「故障」が多い。一方、平均使用年数が最も短いものは、携帯電話(3.8年)であり、買替え理由は「上位品目への移行」が多い。

現代では、スマートフォンを持参している人が多い。通勤途中の電車でスマートフォンを利用する人が目立つ。だが、この調査によると、スマートフォンを持参している人が多いが、少ながらずスマートフォン以外の携帯電話を持参している人も存在する。人によって、利用しやすい方を選択している。

スマートフォンの利用が多い中、ECでもスマートフォンに対応している所がほとんどだ。特にアパレルECでは、スマートフォンに対応しており、画像等が見やすくなったり、利用の仕方がスマートフォン仕立てになったりと工夫されている。今後もスマートフォンの利用が増加すると仮定し、ECをスマートフォン仕立てにすると、ユーザーにとってより利用しやすくなるだろう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事