ECサイトの決済は圧倒的に…!?人気の決済手段調べ(ジャストシステム調べ)
ECサイトにおいて複数の決済手段を用意し、ユーザーの離脱を防ぐことは必須とも言われているが、実際のところユーザーはどの決済手段を好んで利用しているのだろうか?株式会社ジャストシステムがネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『ネットショッピング実態調査【支払い/送料編】』の結果を見ていこう。
クレジットカードの利用者が7割越え
まず、「最も利用しているECサイトでの支払い方法について」問うと以下のような結果となった。
・クレジットカード:73.9%
・代金引換:4.0%
・金融機関での振り込み:1.4%
・コンビニ支払い:5.3%
・ペイジー決済(ATM払い):0.0%
・電子マネー(Edy、Suica、nanaco、waonなど):2.2%
・ネットバンキング:2.8%
・キャリア決済(携帯電話料金とあわせた支払い):0.8%
・デビットカード:3.4%
・プリペイドカード(Amazonギフト券など):5.1%
クレジットカードの利用が圧倒的に多く、人気が高いことが分かる結果となった。年代・性別ごとに見て、特にクレジットカードの利用が多いのは50代男性と30代女性、少ないのは20代男性と20代女性となり、ユーザーの特性によって差が見られる結果となった。クレジットカードの利用が少なめな若い層では代金引換やコンビニ支払いが他のユーザー層に比べ好まれる傾向にある。
若年層で人気のある「代金引換を選んだ理由」を問うと、
・品物が届いてからの支払いとなるため、安心だから:52.4%
・ECサイトでの、クレジットカード情報の入力や登録に抵抗があるから:23.8%
・自身が対応できる支払方法は、「代金引換」だけだから:27.0%
・お店が「代金引換」しか受け入れていないから:34.9%
・カード番号入力などの手間がかからないから:20.6%
という結果になり、クレジットカードの使用を避けるユーザーが、代金引換を好んで利用している様子が伺える結果となった。
また、「代金引換」を利用した際に、配達員にどのような方法で支払いを行うか」について問うと、
・現金で支払い:85.7%
・クレジットカードで支払い:28.6%
・電子マネーで支払い:15.9%
・デビットカードで支払い:19.0%
となった。注目すべきはクレジットカードを利用した支払いをするユーザーが28%も存在することだろう。クレジットカードは便利でありながら、インタ―ネット上での使用には不安を感じる部分もあるということが明らかになる結果と言えるだろう。
最後に「望む支払方法を選べない場合の対応」について問うと以下のような結果になった。
・望む支払方法がなく、購入を取りやめたことがある:30.7%
・望む支払方法がなかった経験はないが、購入を取りやめると思う:25.2%
・どちらともいえない:26.0%
・望む支払方法がなかった経験はないが、購入に至ると思う:10.2%
・望む支払方法がなくても、購入したことがある:7.9%
望む決済手段がない場合に離脱の可能性が高いユーザーは約6割となることが分かった。特にショッピングモールなどでは、同じ商品を別の店舗で探し直すということも難しくなく、複数の決済手段を準備しておくべきだと言える。
ユーザーの立場に立って考えてみると、購入するECサイトを選ぶ際に決済手段を基準にするということは少ないだろう。しかしその一方で、決済はどんなユーザーでも必ず実行しなければならない作業でもあるため、決済手段の選択肢を増やすことは離脱を防ぎ、ユーザーの満足度を高めることになる。その意味で、ユーザーに合わせた決済手段の充実が求められていると言えるだろう。