米国消費者の約8割が「Pre-loved」を選択、日本は約3割 イーベイ・ジャパン調査

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ECのミカタ編集部

米国消費者の約8割がホリデーギフトでPre-lovedを選ぶ時代へ

イーベイ・ジャパン株式会社は2025年12月18日、「リコマースレポート2025」の内容を発表した。

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調査概要

◆外部調査対象:一般消費者、(米国、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、日本)
※Pre-lovedの購買・販売経験者も含む
◆調査人数:約1万6020名
◆調査期間:2025年8月〜10月
◆出典:リコマースレポート2025(イーベイ・ジャパン株式会社)

「Pre-loved」がホリデーギフトの選択肢に

本調査では米国の79%が「Pre-loved(プリラブド、中古品の新しい呼び方、前の所有者に大切にされていた品)を贈り物として贈る可能性がある」と回答している。贈り物は「新品でなければならない」という固定観念が過去のものとなりつつある様子が明らかとなった。

日本においては28%にとどまっているが、72%が「昨年と比較して、Pre-lovedを贈り物として選ぶ可能性が高まった」と回答している。

ユニークな一点物や価値あるヴィンテージ品を贈る価値観が、今後新たな選択肢として日本に広がる余地を示している。

リコマースが当たり前の選択肢に

「Pre-loved」が贈り物として選ばれている背景としては、リコマースが現代のショッピングで当たり前の選択肢となってきているためであるとイーベイ・ジャパンは分析する。

eBayの調査では、世界9カ国の消費者の90%が「2024年と比較して2025年はPre-lovedへの支出を維持または増やす予定」と回答。日本においても85%が同様に回答しており、リコマースはニッチなトレンドではなく世代を超えて、文化・経済・ライフスタイルの“当たり前な選択肢”になりつつある。

特に、Z世代の動きが顕著で世界のZ世代の消費者の59%が「今年はPre-lovedへの支出を増やす予定」と回答している。TikTokでは「#japaneseebay」が急上昇し、Z世代が日本の中古バッグを購入・紹介する動画が拡散。真贋鑑定による安心感や日本らしい品質の高さが支持され、eBayが若者の間で注目を集めている。

情緒的な価値によって楽しまれる

リコマースの最大の動機は節約であり、eBayの調査では世界の消費者の81%が「節約のため」と回答している。

一方、Pre-lovedの選択は節約だけが理由ではない。他の情緒的な価値によって、リコマースは楽しまれている。

同社の調査では世界の消費者の65%が、一点物やレアなアイテムを探し当てる、宝探しのようなワクワク感を楽しんでいることが明らかとなった。また、56%が「Pre-lovedを買うことで、自身の個性を表現できる」と回答しており、リコマースそのものを趣味とする文化がある。

さらに、68%が、「Pre-lovedを買うことで、モノにもう一度活躍の場をあげられることに満足感を感じる」と回答。廃棄を減らしてモノを大切に使い継ぐ、というサステナブルな行動が生まれている。

単なる安価な代替品探しではなく自身のスタイルや趣味、サステナブル意識などを追求する手段として、今後さらなる注目を集めることが想定される。


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