TSIグループ公式オンラインストアが生成AIエンジン「Coordware」導入 利用ユーザー数・閲覧数が伸長

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ECのミカタ編集部

TSIグループ公式オンラインストア「mix.tokyo」で生成AIエンジンの”Coordware”を導入

株式会社TSIが運営するTSIグループ公式オンラインストア「mix.tokyo(ミックスドットトウキョウ)」は、株式会社ELEMENTS(以下、ELEMENTS)が提供する生成AIエンジン「Coordware(コードウェア)」を導入。「Coordware」を活用したAIコーディネート検索サービスを「Style Compass(スタイルコンパス)」の名称で提供し、提供開始以降、「Style Compass」の利用ユーザー数及びページ閲覧数が伸長していることが公表された。

パーソナライズされたデジタルマーケティングを実現

TSIは公式オンラインストア「mix.tokyo」において2025年3月より「Coordware(以下、本サービス)」の導入を開始し、この生成AIエンジンを活用した新たなAIコーディネート検索サービスを「Style Compass(スタイルコンパス)」という名称で提供している。

本サービスは、個人単位でのユーザーの趣味嗜好の分析を可能にし、コンテンツ制作や商品レコメンドを自動化するもの。ユーザーが簡単なプロフィール情報を入力すると、AIが年齢層や体型に合わせたおすすめのコーディネート画像を生成、表示する。

これによって「どんなコーディネートが自分に似合うかがわからない」「服は欲しいが欲しい服はみつからない」といったユーザーの迷いを解消し、サイトからの離脱を防ぐことで、商品詳細ページへの遷移率向上を図るとしている。

利用ユーザー数及びページ閲覧数は伸長

TSIは本サービス提供開始以降、「『Style Compass』利用ユーザー数及びページ閲覧数は堅調に伸びており、生成AIを活用したコーディネート提案の有効性が示唆されています」としている。

さらに、「Style Compass」は前述のユーザーの趣味嗜好を分析するためのアプリケーションとしても機能しており、ユーザーのプロフィール情報や閲覧したコーディネート画像などから分析を実施。ここで得られたデータは「mix.tokyo」のコンテンツ制作をはじめとした、パーソナライズドされたEC体験のために活用される予定だ。

生成AI機能の実装に向けた検証を進める

ELEMENTSは「Coordware」の活用可能性について、以下のようにコメントしている。

「『Coordware』はアパレル業界のみならず、ユーザーの趣味嗜好の分析を必要とする、製造業や小売業に向けたサービス開発も行う予定です。今後はユーザーの分析を行った後のレコメンドデータや記事コンテンツ、商品紹介文の自動生成といったアウトプットの提供に特に注力します」

EC事業における生成AI活用が急速に広がる中、アパレル大手のTSIグループでもさまざまな取り組みを行っている。ユーザーとEC事業者、双方のメリットが生まれることを期待し、今後の展開も追っていきたい。