広がる手数料無料決済「SPIKE(スパイク)」 eBay傘下「Magento」連携エクステンション

対応ショッピングカート増設中 今後の展開にも明るい展望

弊誌記事内でも先日取り上げた、五ヶ月で登録事業者数2万5千件超えを発表した株式会社メタップスが運営するオンライン決済サービスの「SPIKE(スパイク)」。

・「SPIKE(スパイク)」手数料無料の決済サービス 5ヶ月で登録者2万5千件を突破
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=1829

口コミで広がり、決済手数料が無料という大きな魅力のあるサービスだが、この度新たな展開が発表された。
情報システム開発サービスを運営するベリテワークス株式会社は、オープンECプラットフォーム「Magento」用に、この「SPIKE」の連携エクステンションの提携を開始した。この展開により、国内EC事業者は「Magento」に連携エクステンションを導入するだけで、「SPIKE」サービスの魅力である手数料無料の決済サービスが利用できるようになった。他の決済サービスとの併用も可能なので、コンビニ決済などクレジットカード決済以外の幅広い決済方法が選択できる(他の決済サービスと「SPIKE」決済サービスを併用した際の動作保証はおこなっていない)。

「Magento」は2008年に正式リリースされて以来世界中で注目を集めている、ebay傘下のMagento株式会社が開発したオープンソースECプラットフォームで、現在では15万サイト以上で利用されている。

現時点では、「SPIKE」側の仕様でVISAとMasterに対応しているほか、オプションサービスとしてインストール代行(¥5.400-)および、インストール代行+初期設定(¥6,480-)のサービスも提供している。また、このエクステンションのサポートに関しても、なし(¥0-)、90日(¥27,000-)、180日(¥54,000-)の三段階が選択できる。サポートなしを選択した場合は、個別カスタマイズや導入環境に起因するトラブル等の対応は全て実費対応となり、サポートありを選択した場合はデザイン調整や文言調整、環境起因のトラブル等への対応が期間中無料で提供される。
また、エクステンションに関する全ての問い合わせ先はベリテワークス株式会社のみとし、株式会社メタップスに問い合わせがいかないようにと呼びかけている。

ユーザー目線の嬉しいスタンダード化?

登録者数の急速な増加が著しい「SPIKE」サービスの連携エクステンションは、ショッピングカートにとっても追い風になるだろう。型番商品など商品金額に差を付けにくい商材を扱う事業者にとって、手数料無料は大きなリードポイントになりうる。
この流れで、連携エクステンションによる対応ショッピングカートが増えていき、同種サービスの登場などが進行した場合、「送料無料」に続きユーザーの判断基準にも新しい「手数料無料」というカテゴリが生まれていくのだろうか。