業界初「電子サイン」佐川急便の時間短縮&ペーパーレスサービス開始
印鑑不要、スマホに専用タッチペンでサインするだけで荷物の受領が可能に
佐川急便株式会社(以下、佐川急便)は、スマートフォンを利用した「電子サイン」を一部エリアで開始したことを5月8日に発表した。
これまで宅配便の受け取りには、伝票への押印、もしくはサインを必要としていたが、サービス開始エリアでは、配達員の持つスマートフォンへの電子サインで荷物を受け取ることができる。スマートフォンを利用した「電子サイン」は、宅配便業界では初。電子サインの導入により、配達日以降となっていた受領印データの提供が、最短5分で行えるようになる。また、配達される荷物が複数個あっても、一括して確認サインができ、時間短縮にも繋がるなどのメリットがある。
佐川急便の配達員にスマートフォンを携帯させることで、新商品や新サービスの情報を画面で説明し、その場で提案することも可能となる。さらに電子サインにより、ペーパーレス化など、環境にも配慮できる。佐川急便では、2017年度までに全国の配達員5万人へのスマートフォン配備を予定している。
受領印の電子サイン化は、FedExやDHLなどが専用端末で行っている。その最大のメリットは、受取伝票のスキャンの手間がなくなり、管理のスピード化が図れることだ。また、伝票を紛失してしまうといった心配もなくなる。スマートフォン利用の電子サインの一番手は、佐川急便となったが、他の宅配業者でもすぐに採用されていくだろう。