makeshop byGMO、年間流通額が過去最高を更新 越境ECなどが成長を加速

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ECのミカタ編集部

「makeshop byGMO」、EC構築SaaS業界で13年連続年間流通額No.1を獲得【GMOメイクショップ】

GMOインターネットグループのGMOメイクショップ株式会社(以下、GMOメイクショップ)が提供するECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」は、2024年の年間流通額が3428億円(前年比109%)に達し、過去最高を更新したことを公表した。

13年連続年間流通額No.1を達成

2024年の「makeshop byGMO」年間流通額が3428億円に達したことで、国内のECサイト構築SaaS業界で13年連続年間流通額No.1(※1)を達成。

「makeshop byGMO」は、サイトのジャンルを21カテゴリで区分しているが、その中でも「その他」が前年比116%となる527億円に達し、流通額でカテゴリトップに。この結果は、進化を続けるEC市場において、様々な資材やカルチャー教室の予約サイトなど、多様化する顧客ニーズに応えるショップが高く評価されていることを示しているという。

また、2024年の流通額は多くのカテゴリで前年比プラス成長となった。中でも大きく伸びたのは「パソコン・周辺機器」であり、前年比129%の伸長をみせた。次いで、「おもちゃ・ホビー」118%、「バッグ・靴・小物」も117%と大幅に成長した。

GMOメイクショップは「パソコン・周辺機器」の増加の背景について、「ハイブリッドワークの定着に伴い、テレワーク環境を整える需要が続いていることがあると考えられます」と述べる。

※画像元:「makeshop byGMO」、 EC構築SaaS業界で13年連続年間流通額No.1を獲得(GMOメイクショップ株式会社)

「海外販売機能」の流通額が大幅に伸長

本サービスにおける2024年のBtoB向けのサイトや会員制サイトは、年間流通額における成長率は前年比102%と微増となったが、導入店舗数は2000件を超え、流通額は全体の約31%にのぼる1078億円に達した。

また、「海外販売機能」を導入した店舗の流通額は前年比172.7%となり、日本の商品やサービスに対する海外需要の高まりを顕著に示した。

同機能は、現在228の国と地域への販売に対応しており、2024年1月から12月までのデータでは、既に多数の地域への販売実績が確認されている。

一般的な越境EC対応では、多言語対応や海外配送の整備などが必要となるが、「海外販売機能」は、ワンクリックで利用を開始でき、追加費用もかからないため、多くの店舗での導入が進んだ。現在では1800店舗以上で導入されており、海外販売の拡大と流通額の成長に大きく貢献している。

※画像元:「makeshop byGMO」、
EC構築SaaS業界で13年連続年間流通額No.1を獲得(GMOメイクショップ株式会社)

流通額の更なる拡大に取り組む方針

2024年4月には、従来4画面に分かれていた決済プロセスを1画面に統合した1クリック完結型の決済画面「Smart Checkout」をリリース。購買体験の大幅な改善によって、CVRが9ポイント向上する成果が出ているという。この実績を踏まえ、2025年5月より全ショップへの標準実装を進める見込みだ(※2)。

また、オンラインとオフラインの顧客体験をシームレスに統合することがECビジネスの成長に不可欠であるとの考えから、2024年に同社グループに加わったGMOメイクアプリとの協業により、ノーコードで簡単にアプリを開発できるサービス「makeappli byGMO」と「makeshop byGMO」の連携サービスをリリースする予定である。

GMOメイクショップは今後について、「変化を続けるEC市場環境に即応し、事業者の売上拡大と利益率の向上に貢献してまいります」とコメント。誰もがECを利用し、自走できる環境の実現を目指して、流通額の更なる拡大に取り組む方針だ。

※1:ECサイト構築サービス運営企業各社の発表数値より、SaaS型の数値を比較(GMOメイクショップ調べ)(2025年4月時点)
※2:利用機能やカスタマイズ状況により一部除外ショップあり