2025年6月時点の国内ECサイト表示速度ランキングトップは? ギャプライズ調査
株式会社ギャプライズ(以下、ギャプライズ)が、「国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキング」の2025年6月版を発表した。
調査概要
◆調査期間:2025年6月時点でのデータ調査
◆調査機関(調査主体):株式会社ギャプライズ
◆調査対象:通販新聞社が発表した第83回通販・通教売上高ランキング上位300社のうち、月間トラフィックが10万以上の日本国内サイト
◆調査方法(集計方法、算出方法)
▷Google社のChrome ユーザー エクスペリエンス レポートの公式データセットを使用。各サイトのドメインレベルで4G回線かつモバイルデバイスのLCP(最大コンテンツの描画)を比較
◆出典:ECサイト表示速度ランキング – Amazonを上回る80サイトから見るパフォーマンス改善のヒント(株式会社ギャプライズ)
LCPトップは0.822秒を記録した「ムラウチドットコム」
今回発表された【2025年6月版】の国内ECサイト表示速度ランキングTOP10は以下の通り。
今月のランキングでは、「BAYCREW’S STORE」が前回の55位から一気にトップ10入りを果たした。2月で1.81秒、3月で1.786秒、4月で1.691秒、5月で1.48秒、6月で0.987秒と、毎月着実にLCPを短縮。直近6月にはついに1秒を切る水準に到達するなど、この4カ月間で約0.8秒の改善を実現させている。
また、今回の調査では、トップ10のサイトすべてがLCP(Largest Contentful Paint)1.1秒以下を達成。「あみあみオンラインショップ」を筆頭に、「タマゴ基地」「資生堂パーラー」といったサイトが驚異的な表示速度を実現。さらに、調査対象となった272サイトのうち、約72.0%(196サイト)がLCP2.5秒以内を達成している。
ギャプライズはこの調査結果について、「多くのECサイトが表示速度の重要性を認識し、積極的な改善に取り組んでいることを示しています」とコメントする。
Core Web Vitalsの新指標であるINPで優秀なTOP5も発表
また、2024年3月より導入されたINP(Interaction to Next Paint)について、特に優れた成績を収めたサイトを紹介。今月のトップ5の顔ぶれ・順位に変動はなく、安定した上位常連の様相を呈している。ギャプライズは「これら上位サイトは、いずれも高いインタラクション性能を継続的に維持しており、ユーザーにとってストレスのない操作体験を提供していることがうかがえる」としている。
特に注目すべき点として同社は「ムラウチドットコム」を挙げており、「ページ表示から操作応答まで、表示速度に関するあらゆる面で申し分のないパフォーマンスを実現しています。まさに『ユーザー体験の理想形』といえる仕上がり」とコメントしている。
LCPの改善はサイト運営者にとって多大なメリットをもたらすため、改めて自社サイトの状況を確認し、改善に向けた取り組みを進めたい。