プレイド、「KARTE Message」正式版を提供開始
株式会社プレイド(以下、プレイド)は2025年7月9日、メール・LINE・プッシュ通知など、サイト外コミュニケーションを担うマルチチャネルマーケティングオートメーション「KARTE Message」の正式版の提供開始を発表した。
高精度なパーソナライズ配信を実現
「KARTE Message」はプレイドが提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」シリーズのプロダクトのひとつ。2022年11月よりβ版として提供を開始し、さまざまな業界で活用実績を上げてきた。
本サービスは、KARTEのリアルタイム解析基盤を活用し、サイトやアプリ、メール、LINEなどマルチチャネルで高精度なパーソナライズ配信を実現する。別ツールで管理している商品マスタなどのデータも自由に取り込み、顧客ごとにチャネル・コンテンツ・タイミングを最適化。さらに、KARTEと併用することで、サイト/アプリ内外の顧客体験設計から効果検証までをワンストップで実現する。
今回、プロダクトとしての安定性の向上、機能面の拡充、提供体制の整備を行い、正式版として提供開始するに至った。
直近で実施した主なアップデート
直近で実施した主なアップデートは以下の通り。
◆AIによるリスト抽出設定支援機能
「30歳以上の会員」といった自然言語による指示でフィルタ条件を生成し、条件に合致した配信リストの抽出を支援する。
※現在、本機能はβ版での提供となる。
◆AIによるカラム名・リスト説明生成
「この配信リストは30歳以上、ブランドAの購入経験があるユーザーが含まれている」など、そのリストの特徴を示す文章や、リストに含まれるカラムの論理名(人にとってわかりやすく、使いやすくするためにつける別名やラベルのこと)をAIが自動で生成する。
※現在、本機能はβ版での提供となる。
◆メール本文のブロック管理
メール本文内でよく使うヘッダーやフッターなどを同期ブロックとして保存できるため、一度の変更で利用している全てのメールに変更を反映可能。
◆未実施グループを含むA/Bテスト
配信クリエイティブのA/Bテストだけでなく、配信したこと自体の効果の良し悪しを確認できる。
新機能の提供も予定
2026年前半を目処に、特にエンタープライズ企業のマルチチャネルコミュニケーションでニーズの多い下記の機能の提供が予定されている。
◆SMS配信
◆LINEリッチメニュー配信
◆S/MIME配信
KARTE Messageを活用する三菱UFJ eスマート証券株式会社 営業推進部マーケ企画グループ長の矢島優人氏は、「KARTEとの併用によって、効果測定の精度向上と負荷軽減を同時に実現できた点を導入効果として大きく評価しています」とコメント。
本サービスのβ版は、パーソナライズされたメッセージのマルチチャネル配信を多種大量かつ安定的に行う必要があるBtoCのエンタープライズ企業からも高く評価されている。提供開始からの導入企業数は130社を超え、現在の月間総配信数は10億通以上にのぼっているという。
正式版の提供開始に伴い、活用シーンのさらなる拡大が見込まれる。