TikTok Shop、「IIPPF」と知的財産保護に係るパートナーシップを締結

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ECのミカタ編集部

TikTok Shop、日本貿易振興機構(JETRO)が事務局を務める国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)のインターネットプロジェクトチームとパートナーシップを締結。7月には意見交換会にも参加

TikTokアプリ内で商品の発見から購入までをシームレスに完結できるEC機能「TikTok Shop」は2025年8月20日、日本貿易振興機構(JETRO)が事務局を務める国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)のインターネットプロジェクトチームと、知的財産保護に係るパートナーシップの締結を発表した。

自らの知的財産を登録することが可能

2025年7月17日に開催された意見交換会では、TikTok Shopの担当者も参加してTikTok Shopの「知財保護センター」という、権利者用のプラットフォームについての説明をした。

この「知財保護センター」上では権利者はユーザーアカウントを作成して、自らの知的財産を登録することが可能だ。権利者はTikTok Shop内で、商品の検索を行い、自社ブランドの権利を侵害している出品や商品を発見することができる。権利侵害を発見したときは知財保護センターを通じて、出店者やショップの情報、および該当商品が知財権侵害であることの裏付けを、TikTok Shopに提供しながら通報できる。

通報を受けたTikTok Shopの知財保護チームは、権利者から侵害を立証するのに十分な情報が提供されていると判断した場合、出店者に権利侵害を通知。商品の出品を停止する。

累計約10億ドルをツール、技術、人材に投資

2025年6月30日より日本で提供を開始しているTikTok Shop。自分に合った魅力的なコンテンツをTikTok上で発見し、その場で購入できる新しい購買体験を「ディスカバリーEコマース」として提供している。安全で信頼できるショッピング体験の提供を最優先としており、偽造品や詐欺行為、その他の悪質な行為から顧客・セラー・ブランド・マーケットプレイス全体を保護するために、これまでにグローバルで約10億ドルをツール、技術、人材に投資してきた。

前述した意見交換会の最後には、IIPPFインターネットプロジェクトチームと、TikTok Shopが今後の知財保護について、協力体制を構築する旨の覚書に双方の代表が調印。同社は「今後も安全で信頼できるショッピング体験の提供に向けて努めてまいります」とコメントした。EC市場を活性化させながら、存在感を強めているTikTok Shop。今後の動向を引き続き追っていきたい。