化粧品の在庫処分相談、総合ランキング1位「シャンプー」 ビューズ調査
株式会社ビューズは2026年2月22日、「化粧品在庫処分相談ランキングTOP10」を集計・発表した。本記事ではコスメ商材を取り扱うEC事業者へ向け、一部内容を抜粋して紹介する。
なお、本調査の集計期間は2024年1月から2025年12月31日までとなる。
在庫処分相談ランキングトップは「シャンプー」
在庫処分相談ランキングの総合トップは「シャンプー」となった。

※画像元:「化粧品在庫処分相談ランキングTOP10」を公開(株式会社ビューズ)
化粧品業界はOEM工場に製造依頼をすれば、販売メーカーになることが可能である。そのため、自社では企画・マーケティングに専念し、製造はOEM工場に任せる分業制が進んでいる。
特に近年、SNS発のブランド(D2C)や異業種からの新規参入が増加。そのほとんどが工場なしの形態をとれるため参入障壁が低いことから、化粧品市場の広告入札者は増加し広告費が高騰している。
こうした状況を背景に、ビューズは「インフレによる原価高騰に加え、スキンケア難民が溢れる供給過多の市場では、製品在庫を抱えるリスクが存在しています」とコメントしている。
スキンケア難民の存在が顕著
スキンケアに限定した、在庫処分ランキングのトップは「美容液」となった。
※画像元:「化粧品在庫処分相談ランキングTOP10」を公開(株式会社ビューズ)
スキンケアの定番カテゴリは市場規模が大きく、多くのブランドが商品展開している。一見すると「売れ筋」のように思われがちであるが、差別化競争が激化。消費者側の“比較疲れ”や“満足前の離脱”が重なる市場となっている。
また、ブランドスイッチが起きやすいカテゴリでもある。トライアル品やSNSで話題の商品を次々と試す“スキンケア難民”の存在も顕著となっている。「自分に合う化粧品が見つからない」「何を使っても肌が改善しない」といった悩みから継続して使用する前に、他ブランドへ移行されてしまう傾向も確認されている。
ランキングで市場成熟度を確認
化粧品国内出荷額は、2019年に過去最高を記録。新型コロナウイルス感染症の影響でインバウンド需要の消失や外出機会の減少などから、出荷額は大きく減少している。
※画像元:「化粧品在庫処分相談ランキングTOP10」を公開(株式会社ビューズ)
在庫リスクを軽減するためには、「市場とのズレを最小化する」視点での商品企画の精度が求められる。
ビューズは「ブランドとしての世界観や処方による差別化がしっかりと設計されていることが前提となるほか、市場成熟度の把握では、ランキングが参考になります」とコメントしている。
ニーズの細分化が進む中、多様な要望に応えるべく多品種展開が進みその結果、需要が分散されている。コスメ商材を取り扱う事業者は、ぜひ本調査結果を参考にして商品展開を検討したい。


