カウネット、配送の「当日選択式サービス」で現場の労働環境改善を実現

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ECのミカタ編集部

夕方の配送集中を9.4pp緩和!カウネット「当日選択式サービス」で配送の前倒しを実現

株式会社カウネットは2026年1月28日、昨年7月30日から導入した配送希望の選択ができる「当日選択式サービス」について、導入後の運用実績を公表した。

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物流現場の労働環境改善に繋がる成果

「当日選択式サービス」とは、当日配送エリアにおける前日18時から当日11時までの注文の「通常の配送」を翌日とし、顧客の希望に応じて「当日配送」を選択する仕組み。

導入後の運用実績を調査した結果、これまで一律で当日配送していた物量の約36%が翌日配送へ移行。これにより配送網の過密が解消され、当日・翌日配送ともに配達完了時間の「前倒し」を実証した。

特に課題であった15時台から18時台の夕方の配送集中は9.4pp(パーセントポイント)緩和し、物流現場の労働環境改善につながる成果が得られた。

※画像元:夕方の配送集中を9.4pp緩和!カウネット「当日選択式サービス」で配送の前倒しを実現(株式会社カウネット)

ドライバー労働時間が1時間短縮された事例も

サービス導入前後の配達完了時間の実態データと、物流現場へのヒアリングに基づき、以下の成果を確認している。

◆配達完了時間の「前倒し」を実証
▷配達のピークを日中の早い時間帯へ寄せることで、配送網の過密を解消。予期せぬ遅延リスクの低減や、配送終了時間の安定化に寄与する成果が得られた。

◆庫内作業の平準化と配送ドライバーの労働環境改善
▷自社倉庫(運営:コクヨサプライロジスティクス株式会社)において、午後の当日配送便の倉庫切り離し時間が早期化し、トラック出発間際の荷物管理業務が減少。オペレーションの改善は配送ドライバーにも波及しており、配送完了時間の早期化に伴って、一部では配送ドライバーの労働時間が1時間短縮された事例も確認された。

安定したCXの提供にもつながる

本サービス導入前の調査では、当日配送を必須とする回答は約3%に留まり、約80%に上る顧客が翌日配送を許容していたという。こうしたニーズを背景とした本施策により、現在は無理のない範囲で配送分散が進んでいる。コールセンターの調査では、配送状況に関する問合せに改善が見られ、特に当日配送における朝9時台の「未着・遅延」に関する問合せが減少した。

カウネットはこの結果について、「夕方の過密緩和が翌朝の配送計画の精度向上に寄与し、お届けの確実性が高まった結果」と分析している。

配送スピードや柔軟性を前提に配送の仕組みを再設計することで、無理な即日対応に依存せず、配送確実性と顧客体験(CX)の向上を両立できる点は、多くのEC事業者にとって参考となる取り組みといえる。翌日配送の品質も維持されており、配送の質を保ちながら物流インフラの持続性を高める施策として、今後の展開に注目したい。