1500人に聞いた「ECモール利用率」、楽天市場がトップ エクスクリエ調査
株式会社エクスクリエは2025年7月14日、20歳~69歳の1500人を対象に実施した「『ECモール(2025年)』に関するWebアンケート」の結果を公表した。
調査概要
◆調査タイトル:「ECモール(2025年)」に関するWebアンケート
◆調査期間:2025年5月30日~ 5月31日
◆調査手法:クロス・マーケティング株式会社のQiQUMOを利用した調査
◆調査対象:全国に住む20歳~69歳男女(1500人)
◆出典:「ECモール(2025年)」に関する調査結果(株式会社エクスクリエ)
ECモール利用率トップは「楽天市場」
エクスクリエが実施した今回の調査によると、ECモール利用率(普段の買い物時において利用するECモール)では楽天市場が59.2%と最も高い結果となった。特に、女性60代では70.7%(全体比+11.5pt)と高い支持を集めており、楽天市場がこの層に強固な顧客基盤を持っていることがわかった。
一方、Amazonの利用率は全体で58.9%であり、前年比で+4.5ptと伸長。男性50代の利用率が72.0%(全体比+13.1pt)と突出しており、両モールの利用者層の違いが鮮明になった。
セールの認知から購買への転換率、Yahoo!ショッピング「5のつく日」が80%超
セールイベントの認知から実際の利用への転換率(セールイベントの利用率を認知率で割った数値)では、楽天市場の「お買い物マラソン」が79.1%、「スーパーセール」が75.7%と高い数値を示した。
また、Yahoo!ショッピングの「5のつく日」は82.2%と、今回調査した主要ECモールのセールイベントの中で最も高い転換率となっている。
各ECモールのセールイベント利用者が重視するポイントについて、楽天市場やYahoo!ショッピングのセールイベントをよく利用する人は「ポイントの還元率・付与率」を重視する傾向がうかがえた。楽天市場の「お買い物マラソン」では60.8%、「スーパーセール」では52.0%、Yahoo!ショッピングの「5のつく日」では61.2%の利用者がこの点を重視している。
一方、Amazonのセールイベント利用者は「商品の割引率」を重視する傾向が見て取れ、「ブラックフライデー」で43.2%、「プライムデー」では41.5%の利用者が「商品の割引率」を重視していると回答した。
出店事業者としてはECモールごとのユーザー特性や反応を理解することで、より精度の高いマーケティング戦略の立案につながるだろう。今後の施策のヒントとして活用してほしい。