繊研新聞社、第8回「ファッションECアワード」受賞サイト・企業を発表

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ECのミカタ編集部

繊維・ファッションビジネス業界の専門紙「繊研新聞」 第8回「ファッションECアワード」を発表。リアル会場で記念講演を実施

株式会社繊研新聞社(以下、繊研新聞社)は2025年5月28日、第8回「ファッションECアワード」の受賞サイト・企業を決定した。

アンドエスティ、5度目のエクセレント賞受賞

「ファッションECアワード(以下、同賞)」は、ファッション企業やITサポート企業など約100社からのアンケート回答をもとに、サイトの構築・運用が優秀として注目されるファッション直営ECサイトと、サイトへの集客・売り上げ増・効率運営を支援するITサポート企業・サービスを表彰するもので、今回が第8回となる。

今回、総合的に優秀と判断したECサイトを各企業が推薦するエクセレント賞に選定された企業は以下の通り。

◆アンドエスティ(アンドエスティ)
2024年に「ドットエスティ」から名称変更した同社は、前身から数えて5度目の受賞。サイト自体の評価ポイントは、シンプルで視認性の高いUI、同名の実店舗との連動を軸としたOMO施策、AIチャットによるカスタマーサービスの導入など、ECサイトとしての総合力の高さを指摘する声が多く見受けられた。

※画像元:第8回ファッションECアワード OMOへの先進性に高評価(株式会社繊研新聞社)

◆ベイクルーズストア(ベイクルーズ)
サイトのデザインや商品画像が「おしゃれで見やすい」と定評があった。 実店舗で購入した際も情報を共有し、その商品を使ったスタイリングをメールとラインで配信。店頭の在庫確認や購入後の配送の速さなど、ユーザーにとって利便性が高く、ブランド横断の提案も多い点や自社ECで高い売上高を維持している点も評価されている。

※画像元:第8回ファッションECアワード OMOへの先進性に高評価(株式会社繊研新聞社)

◆パルクローゼット(パル)
昨年に続く2度目のエクセレント受賞となった。パル内の多様なブランドを統合しながら、優れたサイトを構成している点が評価されているほか、オンライン上の「スタッフの活躍とコンテンツ力が優れている」とのコメントが多数寄せられた。サイトの売上高は前年比2ケタ増で成長しており、伸びの高さでも注目された。

※画像元:第8回ファッションECアワード OMOへの先進性に高評価(株式会社繊研新聞社)

購買体験の価値を高めるサービスに注目

サイトの大小を問わず参考になるECサイトを選ぶ「フォーカス賞」、および効果が高い、または導入を検討しているEC支援ツールを選定する「サポート賞」を受賞した企業は以下の通り。

◆フォーカス賞
・メゾンスペシャル(プレイ・プロダクト・スタジオ)
・YZストア(ユトリ)

◆サポート賞
・ビジュモ(ビジュモ)
・リカスタマー(リカスタマー)

繊研新聞社は今回の結果について、発表記事の中で「購買体験の価値を高めるサービスに票が集まる傾向があった」としている。アパレルECのトレンドを把握するうえでも、受賞サイト・企業の今後の展開に注目しておきたい。