約半数が複数サービスでパスワードを使い回していることが判明 LINEヤフー調査

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ECのミカタ編集部

LINEヤフー株式会社

LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は2025年6月6日、フィッシング詐欺に関するアンケート結果を公表した。

調査概要

◆実施日:2025年6月4日
◆調査対象:Yahoo!クラウドソーシングユーザーに対するインターネット調査
◆有効回答:1000人
◆出典元:LINEヤフー株式会社

約半数が複数サービスで同じパスワードを使用

LINEヤフーが実施したアンケートによると、フィッシング詐欺とみられるメールやSMSを受け取ったことがある人は82%にのぼり、こうした詐欺メールが広く出回っている実態が明らかになった。

また、「複数のネットサービスやスマホアプリで、同じパスワードを使っている」と回答した人は48%と、約半数の人がパスワードを使い回していることが判明した。

13%がフィッシングメールのURLにアクセス

フィッシング対策協議会によると、2024年に報告されたフィッシング詐欺メールは約172万件にのぼり、過去最多を記録した(※1)。

直近では、証券会社をかたるフィッシングメールが急増し、証券口座の乗っ取り、不正な株の売買といった深刻な金銭被害も報告されている。本調査ではフィッシングメール内のURLにアクセスしたことがある人は13%を占めた。

LINEヤフーは本調査を受け、消費者に対して安全にネットサービスを使うためのポイントとして以下を提示した。

◆パスワードは使い回さない
◆メールに書かれたURLにはアクセスせず、ブックマークした公式サイトや公式アプリからアクセスする
◆多要素認証やパスキー(※2)を設定する


6月9日は「サイバー防災の日」となっている。事業者としても自社のユーザーに対し、各種サービスやスマホアプリのアカウントの安全を再確認したり、インターネットを安全に使うための意識づけを促すのに良いタイミングだろう。

※1:「フィッシングレポート 2025」より
※2:顔や指紋などの生体情報などを使って各種ネットサービス等にログインできる機能。この機能を使っても、生体情報が事業者に提供されることはない