サイト担当者の4割以上が表示速度に不満 TeN、MMD研究所調査
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は2025年6月10日、LP表示速度改善ツール「LandingHub」を提供する株式会社TeN(以下、TeN)と共同で実施した「WEBサイト表示速度に関する担当者の意識調査」の結果を公表した。
調査概要
◆調査期間:2025年5月14日〜5月16日
◆有効回答:500人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象:20歳~69歳のWEBサイト担当者
◆出典:WEBサイト表示速度に関する担当者の意識調査(MMD研究所)
4割以上が表示速度に不満を感じる
まず【WEBサイトの表示速度】について、担当者500人に「改善項目として捉えているもの」「費用やリソースを使って取り組みたいもの」「最も重要性の高いもの」と3段階にわけて質問。意識していると回答したのは「改善項目として捉えている」が37.4%、「費用やリソースを使って取り組みたい」が21.2%、「最も重要性の高い」が5.0%となった。
また、【担当しているWEBサイトで表示速度に不満を感じた経験の有無】を聞いたところ、「不満を感じたことがある」が42.0%と最も多く、次いで「不満を感じたことはない」が35.6%、「どちらともいえない」が22.4%となった。
さらに、WEBサイトの表示速度を改善項目として捉えているが、改善に取り組んでいないと回答した49人に、【WEBサイトの表示速度の改善に取り組んでいない理由】を尋ねたところ、「表示速度の改善による効果が見えづらい」が34.7%と最も多く、次いで「効果的な手段・方法が分からない」と「社内に知見や人材がいない」が30.6%となった。
8割以上がWEBサイトの改善に取り組んでいる
一方、担当しているWEBサイトで改善項目を認識していると回答した474人に、【担当しているWEBサイトの改善状況】を聞いたところ、「取り組んでいるものがある」と回答した人が84.6%となった。
その「取り組んでいるものがある」と回答した401人を対象に、具体的な改善項目を聞いたところ、「セキュリティや信頼性の強化」が37.7%と最も多く、次いで「商品ページの情報充実(34.9%)「WEBサイトデザインやUIの改善(34.7%)「スマートフォン最適化(33.9%)」という結果に。「WEBサイトの表示速度」は24.7%で、は8項目のなかで最も少なかった。
速度改善は「顧客体験の向上」と「ブランドイメージの向上」が目的
WEBサイトの表示速度の改善に優先的に取り組んでいると回答した138人を対象に、【WEBサイトの表示速度の改善に取り組んでいる目的】を聞いたところ、「顧客体験の向上」と「ブランドイメージの向上」が51.4%と最も多く、次いで「離脱率の改善(44.2%)」「リピート率の向上(42.0%)」が続いた。
両社が先に発表した調査結果(※1)によれば、スマートフォンのWEBサイトの読み込みが遅いと感じた際に離脱した経験のある人はおよそ4割。これを運用者側から見ると、サイトの表示速度はユーザーの離脱を防ぎ、顧客満足度につながる重要なものと言える。これらの調査内容も参考に、自社サイトの改善を検討してみてはいかがだろうか。
※1 関連記事:スマホユーザーが途中で離脱することの多いサイト、「EC」は2位 TeN、MMD研究所調査