小売・直販メーカー176社に聞いた「TikTok Shop導入意向」、約3社に1社が導入に前向き テテマーチ調査

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ECのミカタ編集部

 フォロー TikTok Shop、3社に1社は導入意欲あり!「運用体制の構築」と「コスト」が導入の鍵に

テテマーチ株式会社が運営するサキダチラボは2025年6月19日、国内の小売業および、消費者への直販を行うメーカーの担当者を対象に実施した「TikTok Shopの認知・導入意向に関するアンケート調査」の結果を公表した。

調査概要

◆調査名:TikTok Shopの認知・導入意向に関するアンケート調査
◆調査期間:2025年5月8日〜5月16日
◆調査対象:テテマーチとつながりのある顧客のうち、国内の「小売業(リテール)」および「消費者への直販を行うメーカー」の担当者
◆有効回答数:176社
◆調査方法:Microsoft Formsを用いたアンケート調査(テテマーチのメールマガジン経由での回答収集)
◆出典:TikTok Shopの認知・導⼊意向調査レポート(テテマーチ株式会社)

約3分の1の企業が導入に対して前向きな姿勢

「TikTok Shop」が日本で提供された場合の導入検討について、「導入する」が10.2%、「導入を検討したい」が23.3%で、合わせて約3分の1の企業が導入に対して前向きな姿勢を示していることが明らかになった。その一方、最も多かった回答は「情報収集をしてから判断したい」の52.8%で、期待感がありつつも、まだ検討フェーズであることがうかがえる。

「TikTok Shop」を導入する場合に重要視することは?

さらに、TikTok Shopの導入を検討する際に重要視することを聞くと、最も多かった回答は「導入・運用にかかる費用(初期費用、販売手数料など)」で、実に77.3%を占めている。 次いで、「ユーザー体験(購入までの流れ、商品の見せ方)」(57.4%)、「管理・分析機能(商品・顧客管理、売上分析など)」(56.8%)が挙げられた。

TikTokとライブコマースへの理解を深める必要性

サキダチラボ所長である、上市愛氏は今回の調査結果について以下のようにコメントしている。

「今後TikTok Shopの導入を検討する企業は、第一にTikTokとライブコマースそのものへの理解を深め、自社での活用方法や必要なノウハウ、体制を検討することが重要です。まずは、TikTokでのコンテンツ発信や広告運用をスモールスタートで試しながら、どのような訴求がユーザーの心に響くのか手応えを感じられたら、次のステップとしてショップへの送客やライブコマースへ展開していくことが効果的です」

また、同氏は自社が保有するSNSやECデータを活用し、いかに早く有効な活用方法を見つけ出せるかが、成功の鍵となるとも続ける。

日本のEC業界に変革をもたらす可能性も秘めた「TikTok Shop」の動向を、引き続き追っていきたい。