最も意識している経済圏は「楽天経済圏」がトップ、総合満足度で「Vポイント経済圏」伸長 MMD研究所調査

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ECのミカタ編集部

最も意識している経済圏は「楽天経済圏」が43.5%でトップ

MMDLabo株式会社の運営するMMD研究所が「2025年7月 ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」を実施し、その結果を発表した。「現在活用している共通ポイントと、その中で最も活用している共通ポイント」では、ともに楽天ポイントがトップ。最も意識しているポイント経済圏としても「楽天経済圏」が1位となった。

最も意識している経済圏は「楽天経済圏」がトップ

18歳~69歳の男女2万5000人を対象に、現在活用している共通ポイントと、その中で最も活用している共通ポイントを聞いたところ、現在活用している共通ポイントは「楽天ポイント」が57.2%で最多、次いで「Vポイント(40.3%)」「PayPayポイント(39.3%)」だった。最も活用している共通ポイントでも「楽天ポイント」が32.7%と最も多く、次いで「dポイント(14.3%)」「PayPayポイント(13.7%)」となっている。

また、(ポイント)経済圏を意識しているか聞いたところ、「意識している」が60.8%、「意識していない」が39.2%という結果に。ポイント経済圏別でみると、「意識している」割合は楽天経済圏が43.1%と最も多く、次いでPayPay経済圏が28.5%、Vポイント経済圏が25.8%となった。

また、ポイント経済圏を意識している1万5206人を対象に、最も意識しているポイント経済圏を聞いたところ、「楽天経済圏」が43.5%と最も多く、次いで「PayPay経済圏」が17.5%、「ドコモ経済圏」が16.1%となった。

楽天経済圏の3割以上が「ECサイト」をきっかけに意識

予備調査から抽出したポイント経済圏のメイン利用者2500人を対象に、共通ポイントを使ったり貯めたりするためにメインで利用している経済圏を意識し始めたきっかけについて質問したところ、最も多かった回答は以下の通りだった。

◆楽天経済圏(n=500):「ECサイト」33.2%
◆PayPay経済圏(n=500):「QR・バーコード決済」49.6%
◆ドコモ経済圏(n=500):「ポイントカード」22.6%
◆au経済圏(n=500):「モバイル通信」28.6%
◆Vポイント経済圏(n=250):「ポイントカード」39.6%
◆イオン経済圏(n=250):「電子マネー」34.0%


この結果からは、各ポイント経済圏できっかけや、活用の目的が違う様子がうかがえる。

前回調査と比較してVポイントの満足度が伸長

ポイント経済圏メイン利用者2500人を対象に、メインで利用している経済圏の総合満足度を聞いたところ、「満足」と「やや満足」を合わせた満足している割合は、楽天経済圏(n=500)が75.8%と最も多く、次いでPayPay経済圏(n=500)とイオン経済圏(n=250)が74.0%となった。

2025年1月の調査(※1)と比較すると、満足している割合が最も伸びているのはVポイント経済圏(n=250)で2.0ポイント増となった。

長引く物価上昇なども背景に、年々注目度を増しているポイント経済圏。今回の調査では共通ポイントを使う/貯める経済圏を意識し始めたきっかけはそれぞれ異なり、中でも「楽天経済圏」では「ECサイト」との関連が強いことも改めて明らかとなった。今後も各ポイント経済圏の動向を追っていきたい。

※1 関連記事:最も意識している経済圏は「楽天経済圏」が1位、「au経済圏」の満足度伸長 MMD研究所調査

調査概要

◆調査期間:2025年7月2日~7月7日
◆有効回答
▷予備調査:2万5000人
※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
▷本調査:2500人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象
▷予備調査:18歳~69歳の男女
▷本調査:ポイント経済圏メイン利用者
※ドコモ経済圏(n=500)、au経済圏(n=500)、PayPay経済圏(n=500)、楽天経済圏(n=500)、イオン経済圏(n=250)、Vポイント経済圏(n=250) 設問数
▷予備調査:13問
▷本調査:9問
◆出典:MMD研究所「2025年7月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある