気候変動によりシーズンレスな服装を選ぶ傾向 オンワード樫山調査
株式会社オンワード樫山のマーケティンググループは、2025年9月25日「気候変動による気温変化と洋服選びに関する意識調査」の結果を公表した。
調査概要
◆調査主体:オンワード樫山 マーケティンググループ
◆調査方法:インターネットアンケート
◆調査システム:Questant
◆調査対象:全国の女性330名
◆調査期間:2025年9月18日~19日
◆出典:気候変動による気温変化と洋服選びに関する意識調査(株式会社オンワード樫山)
8割以上が「9月も暑い」と回答
「近年の気候について、あなたが感じることをお答えください。(複数選択可)」という設問に対し、「9月になっても夏のように暑い」と答えた人が85.2%、「秋が短くなった」と答えた人が64.2%にのぼった。
続いて「ファッションアイテムを購入する際に、気候や気温との関係で困ることはありますか?」と質問。「着られる期間が短い」(51.2%)、「買ったのに気温が合わずすぐ着られない」(36.1%)、「急な気温変化に対応できるアイテムが少ない」(29.4%)など、“気候のズレ”による季節の読みにくさから、服選びに悩む回答が目立った。
約7割がシーズンレスアイテムに興味
「近年の気温・気候をふまえ、あなたが服を購入するときに重視すること」をたずねたところ、最も多かったのは「気温差に対応できる着回しやすさ」(53.0%)で、次いで「シーズンレスに長く着られること」(49.4%)が上位に入った。
「シーズンレスアイテム(季節を問わず着られる服)について、どう思いますか?」という設問に対する回答は「ある程度魅力を感じ、状況に応じて選びたい」(43.9%)、「非常に魅力的で積極的に選びたい」(24.8%)という結果に。約7割がシーズンレスアイテムに興味を持っていることが、明らかとなった。
シーズンレスに活躍する「羽織り」に注目
「羽織りアイテムについて、あなたの意識に最も近いものはどれですか?」という設問には「季節をまたいで長く着られるものが欲しい」(40.6%)や「気温の変化に合わせて複数種類を持ちたい」(37.6%)という回答が。シーズンレスに活躍するアイテムとして、羽織りの実用性の高さを裏付ける結果となった。
気象庁の発表(※1)によると、今年の6月〜8月は1946年の統計開始以降、それぞれ夏として1位の高温だった。さらに、全国153の気象台等のうち132地点で、夏の平均気温の高さも歴代1位となった。
季節を意識したファッション提案についても、改めて見直す必要性が高まっているといえる。本調査を参考に、今後の施策検討に役立てたい。
※1:2025年夏(6月〜8月)の天候(国土交通省 気象庁)