11月より秋冬商材の需要が増、1月に平年より強い寒気 ウェザーニューズ調査

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ECのミカタ編集部

今年の冬、北〜東日本は暖冬傾向、西日本は平年並の寒さに

株式会社ウェザーニューズは2025年10月20日時点の、2月までの天気傾向と商品需要を予想した「秋冬の小売需要傾向2025」を発表した。

北〜東日本は暖冬傾向

ウェザーニューズは秋冬の気温傾向について、次のように予測する。

◆秋:11月は比較的あたたかい
10月の気温は広い範囲で平年より高い傾向だが、北日本では10月下旬の気温が平年並〜低い時期があり、気温差が大きくなりそう。11月の気温は北日本では平年並〜高い、東日本では平年より高い、西日本では平年よりやや高い〜高い見込み。

◆冬:北〜東日本は暖冬傾向
冬(12〜2月)の気温は、北日本では平年よりやや高い〜高い、東日本では平年並〜高い予想で暖冬傾向に。一方、西日本と沖縄・奄美では平年並の寒さの見込み。寒さのピークは1月下旬~2月上旬と予想。

1月以降は段々と熱帯の対流活動の中心が東(フィリピンの東海上)へシフトするため、日本付近での偏西風の南への蛇行は弱まり、平年並の位置を流れる見込み。このため、西日本を中心に平年並の強さの寒気が入りやすいと予測されている。

※画像元:今年の冬、北〜東日本は暖冬傾向、西日本は平年並の寒さに(株式会社ウェザーニューズ)

11月より秋物商品の動きが本格化

ウェザーニューズの気象データアナリストは、過去の11〜2月のGoogle検索数の傾向と気象データの関係を分析。今シーズンの秋冬の気温傾向をもとに季節商品が注目される時期について、次のように予想している。

「9月~10月前半にかけては残暑となりましたが、10月後半は特に北日本で気温差が大きくなりそうです。また、11月は広い範囲で平年よりあたたかな秋になる予想ですが、寒気の流入で季節が一気に進み、秋物商品の動きが本格化する見込みです」

1月にかけて(冬前半)は平年より強い寒気が入る可能性があり、羽毛布団、おでん、鍋つゆ、コート、セーター、ストーブ、こたつ、ハンドクリームなどの需要増が見込まれる。1月以降も「西ほど平年並の寒気が入りやすく、冬の期間を通して冬物商品の需要が高まりそうだ」と続けた。

気温低下に伴い「防寒インナー」などの需要増

2022年11月は気温が高かったものの、12月に入ると一気に下降、特に12月下旬~年明けおよび、1月下旬に気温の低い時期があった。東京の体感データを見ると、11月後半は「肌寒い」と「寒い」を合わせても半数程度であったが、12月に入ると「寒い」の割合が7割を超えるように。また、1月は下旬に「極寒」となった日もあるなど「寒い」1カ月となり、2月に入ると「寒い」の割合が少ない日もたびたび現れるようになった。

このシーズンの「防寒インナー」の検索数は、11月中は大きな動きは見られなかったが、12月に入ると一気に増加。1月は減少傾向に転じたものの、下旬には気温の低下に伴い再び上昇している。「毛布」や「カイロ」も同様の傾向で、12月~1月はアップダウンがありながらも検索数は伸長。一方で2月に入ると減少トレンドを示した。

2025年は11月から、秋冬商材の活発な動きが予想されている。本調査を参考に、今後の商品拡充や販促計画を検討したい。


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