「限定性のある特典」が消費者の購買意欲を高める傾向 シナブル調査

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ECのミカタ編集部

【約9割が同じECサイトでリピート購入経験あり!】ECサイトから届く“パーソナライズ通知”が購買行動を後押しする実態が明らかに

株式会社シナブルは2025年10月21日、「EC通知のパーソナライズ化と顧客の購買意欲」に関する調査結果を公表した。

調査概要

◆調査期間:2025年8月25日~8月26日
◆調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
◆調査人数:1010人
◆調査対象:調査回答時にECサイトを月1回以上利用していると回答したモニター
◆調査元:株式会社シナブル
◆モニター提供元:PRIZMAリサーチ
◆出典:「EC通知のパーソナライズ化と顧客の購買意欲」に関する調査(株式会社シナブル)

ECサイトでの継続的な購買行動は一般的

「これまでに、同じECサイトで商品をリピート購入したことはあるか」についてたずねたところ、約9割が「よくある(44.6%)」「たまにある(46.2%)」と回答した。

リピート購入経験が「ある」という人が圧倒的多数を占めており、ECサイトでの継続的な購買行動が一般的であることがうかがえる。

続いて、「よくある」「たまにある」「ほとんどない」と回答した人に「最もリピート購入するECサイトでは、どのぐらいの頻度で購入しているか」について質問。「月に1回程度(46.0%)」「半年に1回程度(41.6%)」が約9割を占めた。

ECサイトでリピート購入する商品については、「食品・飲料」や「日用品・消耗品」が上位に挙がっていることから、日常的に消費するジャンルの商品のリピート傾向が強い様子がうかがえる。

限定性のある特典が購買意欲を高める

「リピート購入したECサイトの中で、『もう一度同じサイトで購入したい』と思った理由」についてたずねたところ、「価格が安かった(63.0%)」が最も多い結果に。続いて「送料が無料だった(46.6%)」「商品の質や品揃えが良かった(38.9%)」と並んだ。

また、「商品の質や品揃えの良さ」や「好みに合った商品の提案」なども上位に挙がった。品揃えに加えて、パーソナライズ化された提案などの要素が選ばれる理由となっていることが浮き彫りになった。

「セールや割引、クーポンなどの特典のうち、あなたの購買意欲を最も高めるものはどれか」とたずねたところ、「期間限定のセールや特集キャンペーン(21.8%)」が最多となった。

次いで「あなただけの特別なクーポン(20.0%)」「ポイント還元率アップ(15.5%)」となり、「期間限定」「あなただけ」という限定性のある特典が、消費者の購買意欲を特に高めている傾向が確認された。

「あなただけ」「期間限定」といった、限定性を感じさせる訴求の有効性が可視化された、本調査。ぜひ、販促戦略の参考にしたい。