「ブラックフライデー」8割以上が日用品のまとめ買いを検討 くふう総研調査
くふう生活者総合研究所(以下、くふう総研)は2025年、「ブラックフライデー」に関する調査結果を公表した。
調査概要
◆調査テーマ:「ブラックフライデー」について
◆調査エリア:全国
◆調査対象
▷1:家計簿サービス「Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー:6136名
▷2:「トクバイ」導入企業:113社
◆調査期間
▷1:2025年10月10日〜10月13日
▷2:2025年10月3日〜10月15日
◆調査方法:インターネットによる調査
◆出典:「ブラックフライデー」に関する調査(株式会社くふうカンパニーHD)
半数以上が「ECサイト」での購入を検討
「ブラックフライデー」について、「知っている」(68.3%)「名前は知っている」(27.2%)を合わせた95.5%が認知。ブラックフライデーセールでの購入意向をたずねたところ、約半数(47.8%)が「買い物したい」と回答した。

続いて、ブラックフライデーで買い物したい場所について質問したところ、「スーパーマーケット」(54.2%)が最も多く、「ECサイト」(53.3%)が僅差で続いた。
「ドラッグストア」(28.0%)、「衣料品店・アパレルショップ」(23.5%)、「ホームセンター」(20.4%)も2割以上の人が選択しており、生活者がさまざまな業態のブラックフライデーセールを期待していることがうかがえる。

日用品の購買需要が高い傾向
ブラックフライデーで買いたいものは「食料品・飲料品」(63.2%)が最も多く、「日用品・衛生用品」(55.7%)が続いた。

ブラックフライデーセールにおいては、家電や家具、パソコンなどの高額商品よりも日常的に必要なものを購入したい生活者が多いことがうかがえる。

この結果について、くふう総研は「用途は『日常使い』が約8割と圧倒的に多く、物価高で節約志向が続く中、少しでも安くまとめ買いや買い置きしておきたいという気持ちが表れています」と分析した。
平均予算は「2万2882円」
2025年のブラックフライデーセールの買い物予算は「1万~3万円未満」(35.5%)の金額帯が最も多くなり、選択肢での回答から算出した平均予算は2万2882円となった。
高額商品よりも食料品や日用品の購入希望が多いことから、大多数がある程度のまとめ買いを考えていることがうかがえる。

スーパーマーケットをはじめとする「トクバイ」導入企業に2025年のブラックフライデーに販促施策を実施するかヒアリングしたところ、半数以上の企業が「実施する」と回答している。
年々、「ブラックフライデー=安く購入できる」という認識が生活者に広がってきており、企業も大きな販売促進の機会と捉えはじめている。本調査結果を、商品拡充や施策の検討の参考にしたい。


