Z世代女性が選ぶ2026年注目トレンドは? SHIBUYA109 lab.調査
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」は2025年12月9日、2026年のトレンド予測の結果を発表した。本記事ではEC事業者へ向け、一部内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査方法:WEBでのアンケート調査
◆調査期間:2025年10月〜11月
◆調査対象:around20(15〜24歳)女性
◆有効回答数:n=410
◆調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)
◆調査元:SHIBUYA109 lab.調べ
◆調査データ:Z世代が選ぶ2026年注目トレンドSHIBUYA109 lab.トレンド予測2026(株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)
中国・韓国発祥の食トレンドに注目
「カフェ・グルメ部門」では引き続き中国・韓国発祥の食トレンドに注目が集まっている。
インタビューでは「おいしいことが確実に分かる見た目やお店に惹かれる」という声も聞かれており、「うま確フード(おいしいことが確定しているフード)」であることも重視されている。

「モノ・コト部門」では情報・コミュニケーション量に対して疲れを感じる傾向が継続し。不特定多数からの注目を避ける「アテンション・デトックス」の傾向が強まっている。そのため、一時的にデジタル環境から離れて楽しむ体験が関心を集めると予測。
クラフト系の体験やクローズドなSNSの普及からも、少人数の友達と楽しめることが重要なポイントになっている。

ファッションはギャルから平成女児へ「若年化」
「ファッション・ビューティー部門」においては、Y2K(2000年代に流行したトレンドやカルチャー)ブームは長期化しているものの、フォーカスされるテーマは少しずつ変化している。
SHIBUYA109 lab.では、その変遷を観測しており「2025年のY2Kブームの特徴が、ギャルから平成女児へ、“若年化”している」と分析。2026年は、2025年に引き続き少女漫画のキャラクターのヘアスタイルやファッションを取り入れるなど「平成女児」の要素があるテイストに、注目が集まりそうだ、と続けた。

2025年に引き続き、キャラクター人気の高まりが予想されることから、トレンド予測においてもキャラクター部門を新設。平成の懐かしさを感じるキャラクターや、いろいろな世界観やファッションテイストに合う、白を基調としたキャラクターが多く挙げられた。

「アテンション・デトックス」につながる消費動向に注目
2018年より毎年発表している「SHIBUYA109 lab.トレンド予測」。around20(15~24歳)の女性の来年の流行や関心事を予測して発表してきた。SHIBUYA109 lab.が保有する独自ネットワーク「SHIBUYA109 lab. MATE」に所属する、around20の女性たちと実施した「トレンド予測会議」や毎月のSHIBUYA109渋谷店館内での調査の結果を基にノミネートを選定。その後選択式アンケートを実施して上位項目をピックアップしている。
SHIBUYA109 lab.所長 長田麻衣氏は、本調査結果を受けて次のようにコメントしている。「2026年は、不特定多数からの目線から一時的に離脱できる『アテンション・デトックス』につながる消費動向に注目です。近年、SNSでのコミュニケーションや情報量に疲れを感じている様子が顕著にみられます。今回のトレンド予測でも少人数・オフラインで楽しむ体験が多くノミネートしたことからも不特定多数とのつながりや過度なアテンションを避ける動きが広がっていることがわかります」
同氏は「2026年は一時的にスマホから離れることのできるオフライン体験を通して、スマホでは得られない集中の時間・内省の時間を持ち、疲れを癒す行動が増える」と予測している。Z世代の女性をターゲットにしている事業者は、今後の施策検討の際に本調査結果を参考にしたい。


