物価上昇に伴う消費行動の変化

人々の生活がコロナ前の様式に戻り、経済活動が正常化しつつあります。
同時に大幅な円安や原材料費の上昇によって、消費者の生活に物価高が影響していることは既知の通りでしょう。数多くの商品が値上げとなっている様子はメディアなどを通じて報道されており、また前年と比較して物価上昇の伸び率がどれくらいであったかということも報じられています。
しかしながら、それぞれの商品についてどれくらい物価が上昇したのか、大半の人々は感覚的に捉えているのではと推測します。消費者の消費行動を把握する上で、物価変動の実情を理解しておくことは重要です。
そこで今回のレポートは、食品・アパレル・コスメといった日々の生活に欠かせない分野の商品について、具体的な数値をもとにこれまでの物価の変動を可視化してみたいと思います。
なお、物価の変動を可視化するにあたり、2023年を起点として長期変動(20年前の2003年との比較)、および短期変動(コロナ禍の3年前の2020年との比較)の二つの視点で考察を試みることとします。
調査レポート
2024/06/07 株式会社いつも 株式会社いつも

目次

1.【物価変動考察】食品
2.【物価変動考察】アパレル
3.【物価変動考察】コスメ
4.物価変動の4つのタイプ
5.物価変動に影響を与える要素
6.物価の見通し(2026年度まで)と今後の消費行動予測