Amazonログイン&ペイメント EC市場を変える、その影響力
2015年5月、日本でも開始されたAmazonログイン&ペイメント。アマゾン以外のECサイトにもアマゾンアカウントでログイン・決済ができるというサービスだ。開始以来、導入店舗が続々と増えているこのサービスによって何が変わるのか、その効果と今後の展開を、アマゾンペイメント事業本部 事業部長 井野川 拓也氏にお話を伺った。
Amazonログイン&ペイメントの今
ーそもそもAmazonログイン&ペイメントとは、どのようなサービスなのでしょうか?
Amazonログイン&ペイメントは、アマゾン以外のECサイトでもアマゾンアカウントでログイン・決済ができ、簡単で安心なお買い物を実現するサービスです。日本では2015年5月に開始しました。アマゾンのビジネスモデルは、それまで直販や出品サービスがメインでしたが、お客様の更なる利便性向上のために、アマゾン以外の独自ドメインのECサイトもサポートしたいという思いがありました。Amazonログイン&ペイメントを日本で最初に導入されたECサイトは「出前館」様と「劇団四季」様でしたが、こう言った注文時の条件指定が複雑でアマゾンでは販売が難しい商品を扱うECサイトについても、サポートできるようになりました。
ー開始後の動きはいかがですか?
ご好評をいただいており、現時点での導入企業数は数百社となっています。また、2016年4月には、ソリューションプロバイダー様向けに公式認定制度「グローバルパートナープログラム」を開始し、現在約20社のパートナー企業様の営業・技術支援などをさせていただいています。Amazonログイン&ペイメントのポイントは、決済だけでなくログインが一緒ということです。これにより、アマゾン以外のECサイトでも、アマゾンと同じように非常に簡単に決済できるようになりました。
お客様のメリットは利便性/スピード/安心・信頼
ーこのサービスにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
Amazonログイン&ペイメントを利用するお客様(購入者様)のメリットには、まず、利便性が挙げられます。アマゾンアカウント一つでアマゾン以外のECサイトでも買い物ができるので、複数のIDやパスワードを管理する必要がなくなります。複数のアカウントを管理している状況でアカウント情報を忘れてしまうと、買い物が面倒だと感じてしまいます。そういった不便さを解消したいという思いがありました。
通常、ECサイトで買い物をする時は、決済完了までに様々な情報を入力する必要がありますが、アマゾンアカウントでログインすることで住所やカード番号が自動表示され、最低2クリックで決済が完了します。情報入力の手間がなくなることで、ストレスを感じることなくお買い物ができます。また、「鞄工房山本」様が販売されているランドセルは、お客様情報を入力している間に完売してしま