LINEのトーク内で商品選びも決済も !? ECの購入シーンが変わる!
ECサイトの商品はECサイトで買う、そんな常識が崩れる。「こんなものが欲しい」と、LINEで問いかけ、ショッピングが始まる。LINEトーク画面上で、商品の提案を受け、会話し、決済までが完了する新たなマーケットを作ろうと意気込む、トランスコスモス(株) デジタルコミュニケーションサービス統括部 所 年雄 氏にお話を伺った。
サービスの根幹はコミュニケーションにあり
LINEが生活インフラになった今、企業と消費者がLINEでどうやってコミュニケーションをしていくかは、我々が考えるべきところだと思っています。トランスコスモスとしては、消費者とのコミュニケーションから最終的には、企業の売上アップにつながるサービスを考え、リリースしていこうと考えています。
我々がこれまで、LINEにおいて、どのようなサービスを提供してきたかというと、まずは「公式アカウント」の運用です。スタンプを例に挙げると、企業はスタンプを拡散し、日常生活の中で、消費者に使ってもらいながら、エンゲージメントを高め、違和感なく企業へ送客していくといった感じです。
しかし、実際に はO2Oでやっても集客できないとか、ECでも購入には繋がらない、という声もあるので、LINEビジネスコネクトを活用し、消費者とコミュニケーションをとることで、いかに消費者のニーズを拾えるか、また消費者の背中を後押しできるかという部分までトータルでサービスを提供しています。
我々もLINEというメディアの活用法、またメディアとしての最適な立ち位置を検討しながら、LINEビジネスコネクト(コミュニケーション部分)のサービス開発を進めてきたつもりです。 例えば、弊社は長年のコールセンター運営で電話によるコミュニ ケーションに強みがあるので、単純にこのコミュニケーションの一部をチャットにするというのは、 ひとつの方法としてあるかなと思っています。
アメリカや中国とは違って、日本ではチャットを使ったコミュニケーションがなかなか進んでいないのが現状ですが、LINEであれば定着していくのではないかと考えています。
購買を増やすための土壌づくり
今や、日常で多くの人が、LINEを使い、コミュニケーションの大半を済ませていますから、B to C向けのサービスとして提供していこうという考えに至るのは、自然だと思います。
当初は、お客様サポートへの活用として、LINEビジネスコネクトのサービスをリリースしました。これは少し先の話となりますが、今後はいわゆるLINEで送客し、ECサイトに滞留している人をどう購入に繋げていくかを、このチャットコミュニケーションを通じて実現していこうと思っています。
そのためには、そのサイトや商品の趣旨、知識をもった人が必要になってきますし、実際にチャットコミュニケーションを行うのであれば、接客スキルも重要になってきます。横浜デジタルコミュニケーションセン