多彩すぎる拡張性と高コスパ、中小事業者を支えるShopify

ECのミカタ編集部

ミウラタクヤ商店
店主 三浦 卓也氏

自社商品を日本中の人に知ってもらいたい。そう願う中小事業者と相性が良いのが、カナダ発のマルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」だ。どんなシステムなのか? どんな強みがあるのか? Shopify教育パートナー日本第1号であり、自身も一人でECショップ「ミウラタクヤ商店」を切り盛りする三浦卓也氏にお話を伺った。

手軽に・割安で・いろいろできるShopifyの5つのメリット

私が考えるShopifyの魅力は、大別すると5つあります。

まず1つ目は、アプリを活用した機能拡張の幅広さです。他のASPカートシステムなら、機能を追加する際は開発が必要ですが、Shopifyならアプリをインストールするだけ。公式ストアには5000種類以上のアプリがリリースされています。

2つ目はコストパフォーマンスです。Shopifyには4つの料金プランがあり、最も安い月額29ドル(約3,000円)のベーシックプランでも、基本的なショップ運営が充分可能です。アプリは月額制ですが、必要な機能拡充を実施できるので「不要な機能にお金を支払う」ことがありません。中には無料で利用できるアプリも存在します。決済手数料も比較的安いため、アプリを使わなければ、月商約12万円を超えてくると、月額無料のカートシステムよりもShopifyの方が実際のコストは安くなります。

3つ目は管理画面の使いやすさです。私はモール、ASPカートから各広告媒体まで、一般的なシステムの管理画面は一通り使用経験がありますが、その中でもダントツに使いやすいです。直観的に操作できて、業務効率も上がります。また、ショップ向けのスマホアプリも高機能です。当店の場合、業務の大体7割がスマホで完結します。時間・場所を問わずショップ運営ができます。

4つ目は販売開始までの早さです。一般的な決済システムの構築には長い期間が必要ですが、Shopifyならクレジットカードやコンビニ払いをはじめとする各種決済がオンラインで、しかも3日ほどで実装完了します。入金サイクルが早いのも魅力です。Shopifyペイメントという独自の決済サービスを利用すれば、最短5営業日に支払われます。急いでECを立ち上げたい小規模事業者にはおすすめです。

5つ目はWEBの専門知識が不要な点です。HTMLやCSSといったコードを知らなくてもサイトをノーコードで構築できますし、機能追加もアプリを入れれば構築できます。効果測定もアプリにお任せです。誰でも簡単にECサイトが作れて、円滑に運営できるのです。

できることの奥行が深いASPカートとの違いとは

EC事業者は売上をアップさせることはもちろん、事業拡大の計画やオペレーション改善など、やることがたくさんあります。Shopifyは低料金ながら、大企業が採用するシステムと同レベルの拡張性を持っていて、ショップの成長に寄り添うことができます。スタンダードプラン「月額79ドル(約8,000円)」を利用して、数億円規模の売上を上げている企業もあります。同じ仕組みをASPカートで実現しようとしたら、さらに多額の費用がかかると思います。

ショップが大きくなると、インフラ面も重要です。Shopifyはサーバーが非常に強く、よく「TVで紹介されると、アクセスが殺到してサイトが落ちる…」という話がありますが、Shopifyならその心配もありません。かつて1時間で2億円くらいの売上があった企業様のバックヤードを見たことがありますが、問題なくサイトにアクセスできていました。

あえて課題を挙げるとしたら、サポート体制でしょう。国内では電話ではなくメールサポートのみです。もし英語に抵抗がない方なら、本国カナダのサポートを利用するのも手です。英語は24時間サポートを行っています。

店長一人のECショップLINE接客重視で売上400%成長

ミウラタクヤ商店(https://miuratakuya.store/

私は現在、Shopifyを利用して「ミウラタクヤ商店」という、健康食品のショップを運営しています。京都府の伏見にて、全業務を一人で担当しています。実績の話をすると、看板商品の「チャコールバターコーヒー」は、Shopifyを利用し始めてからの2年間で11万セット受注しています。売上は400%、顧客単価は160%、リピート率は200%の成長率です。その要因として、Shopifyが大きく寄与していることは間違いありません。当店ではLINE接客でファン獲得を図っているのですが、他社のカートシステムからShopifyに切り替えたことで運用が効率的になり、接客にパワーを割くことができるようになりました。PCを閉じたあとでも、スマホを通して常にお客様の声が入ってきますし、リアルタイムに対応できます。

ちなみに当店でも複数のアプリを利用しています。販促系のアプリはインストールすると、自動的に効果を計測できるので、「どのアプリ経由で、いくら売れたのか」が可視化できます。私は施策を打つ際に、一つ一つ細かく分析するのではなく、手数の方が大事だと思っているので、結果がすぐ分かるのはありがたいですね。機能豊富なアプリストアをのぞくだけで新しいアイデアが得られて「こんなこともできるんだ!」といつも背中を押してもらっています。

ECに本気で取り組みたい スモールビジネスを応援

Shopifyは「小規模の事業者に、大企業と同じレベルの環境を提供する」というサービスの思想が裏にあります。個人事業主や地方のお店など、スモールビジネスとの親和性が高く、ECに本格的に取り組んでいくならShopifyは本当におすすめです。「現在の固定費が高い」「運用を効率化したい」「SKUが多い」「ブランドの世界観を表現したい」など、多くの事業者のニーズに応えてくれるはずです。

自社ECの集客には広告が欠かせませんが、予算の関係で、自ら広告運用を強いられる事業者は多いでしょう。ShopifyはSNSやGoogleショッピング広告といった媒体との連携が簡単で、スムーズに出稿できるので、比較的集客もしやすいです。ECはこれから確実に盛り上がる分野なので、取り組まない手はありません。ぜひ多くの事業者に参入してもらいたいですね。

良いモノをきちんと消費者へ 「フェアな世の中」の実現に 向けて

ミウラタクヤ商店には「社会の健康課題を解決する」という想いがあります。人間が病気になる原因の多くは、肥満だといわれています。つまり、脂肪が減れば、世の中の健康が増えていくことになります。当店がダイエット食品を扱っているのは、脂肪量を減らすことで、社会的な課題を解決できると考えたからです。
店長業務の一方で、私はShopify教育パートナーとしての活動も行っています。Shopify公式セミナーへの登壇や、企業様向けのコンサルティングサービス「EC家庭教師」が主な活動内容です。サイト構築から、広告施策、マーケティングまで、ショップ運営に関する疑問を解決しつつ、自身の経験に基づく改善策などもご提案しています。

これらの活動を通じて、私は「フェアな世の中」の実現を目指しています。私が関わる健康食品やコスメ業界は、マーケティングが上手ければ売れてしまう世界です。たとえ売るテクニックはなくても、良いモノはやっぱり良い。優れた商品を作っている事業者たちが、自らのプロダクトをより多くの消費者に届けられる環境を整備していく。Shopifyを通して、そんな社会貢献ができればと考えています。

ECのミカタ通信21号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事