【緩衝材比較!】大阪〜東京間を輸送した3つの荷物は、輸送中どのくらい動いている?検証してみた

ECのミカタ編集部 [PR]

ダンボールなどで荷物を運ぶ際に使用する緩衝材。輸送時の商品の揺れを抑え、破損や故障を防ぐ。エアピロー、紙、発泡スチロールなど緩衝材にはさまざまな種類がある。

世の中のほとんどの人が、何らかの形でECを使用している現在。実際にそれぞれの梱包材が、商品をどのように守っているのか…気になる方も多いのではないだろうか?

そこで今回は株式会社ダイワハイテックスに協力いただき、500g相当の金属の板が入った化粧箱をダンボールに入れ、紙の緩衝材、エアピロークッション、シュリンクという3つの梱包方法に分けて大阪〜東京間を実際に輸送して検証してみた。ちなみに500gは、一般的なタブレット端末程度の重さである。

まずは梱包の準備。使用する資材はこちら

今回の検証に使用したのは、輸送用の段ボール箱と、商品に見立てた重り500gが入った真っ白の化粧箱。箱の仕様や内容物はまったく同じ条件にして、紙の緩衝材、エアピロークッション、シュリンクという3種類の梱包方法を使って梱包した。

1.紙の緩衝材

段ボール箱と商品が入っている箱のすき間を埋めるようにして、紙の緩衝材を入れる。

2.エアピロークッション

紙の緩衝材同様、エアピロークッションで段ボール箱と商品が入っている箱のすき間を埋める。

3.シュリンク包装

シュリンク包装とは、熱を加えると縮むプラスチックフィルムの性質を利用して、商品の形状に収縮させる包装のこと。台紙の上に商品を載せ、台紙ごとシュリンクして段ボールに固定する。

輸送中、どれだけ品物に揺れや衝撃が加わっているのかを検証するため、それぞれの箱の側面と荷重のかかる底面にカーボン紙を敷いた。

実際に送ってみた。結果は?

大阪から発送した、3種類の梱包を施した荷物が東京に到着。開封して中の様子を確認した。

1.紙の緩衝材

緩衝材で商品と段ボール箱のすき間をしっかり埋めたはずが、段ボール箱内部の壁面や底には無数のカーボン紙の跡が。

また、板金の箱の裏にもカーボン紙の跡がしっかりついており、輸送中に少なからず品物に揺れや衝撃が加わっていたことがうかがえる。

さらに、ゴミとして捨てなければならない緩衝材はかなりの量にのぼった。

2.エアピロークッション

紙の緩衝材と同じく、やはり段ボール箱内部の壁面や底、板金の箱の裏にカーボン紙の跡がくっきりと残っている。また、エアピロークッションそのものにもインクが付いていた。

エアピロークッションの場合、裂いて空気を抜いてしまえばコンパクトにはなるが、捨てる際に若干の手間がかかる。また、出るゴミの量も少なくない。

3,シュリンク包装

台紙ごとシュリンクするシュリンク包装は一見シンプルだが、段ボール箱の中を見ると、最もカーボン紙の跡が残っていない。つまり、3種類の梱包方法の中では、最も輸送中の品物への揺れや衝撃が少ないと言える。

台紙ごとシュリンクされているので当然と言えば当然だが、商品の箱もきれいなままだった。

梱包資材のゴミは台紙とプラスチックフィルムのみ。かさばらず、捨てる際もあまり手間がかからなかった。

3種類の梱包方法のゴミの量を比べてみるとこの通り。つぶすなどしなくても、明らかにシュリンク包装のゴミがコンパクトであることがわかる。

今回検証した3つの梱包方法の中では、輸送中の品物に最も揺れが少ないことが判明したシュリンク包装。その特徴や導入のメリットについて、株式会社ダイワハイテックスの通販支援部 リーダー 山本氏に話をうかがった。

均一に仕上がるシュリンク包装は輸送中の揺れを軽減

―改めて、シュリンク包装のメリットをお聞かせください。

今回の比較検証でも目に見える結果が出ましたが、シュリンク包装のメリットは、輸送中の商品への揺れや衝撃を極力抑え、破損や汚損のないきれいな形でお客様に商品を届けられることです。

しかも、梱包の仕上がりに個人差が出ないという利点もあります。紙の緩衝材やエアピロークッションを使って梱包する場合、作業者によっては多く詰めすぎたり、逆に少なすぎたりして、中の商品が暴れてしまうことがあります。しかしシュリンク包装の場合はシュリンク包装機が商品のサイズを自動で計測・判別して包装するため、「過剰」や「過少」といったことがなく常に最適な使用量で、どなたが作業をしても一律の仕上がりが担保できます。

ゴミが減り、資材の保管場所削減にも

―EC市場の拡大に伴って、大量の梱包材がゴミになっているのも見逃せない問題になっています。シュリンク包装は、ゴミの削減にもつながるのでしょうか?

紙の緩衝材やエアピロークッションの場合、箱と商品のあいだにある空間の分だけゴミが出ます。緩衝性を高めようとすると、それだけゴミも増えてしまうという構図です。

その点、シュリンク包装の場合は、「シュリンクフィルム」という薄いプラスチックフィルム一枚と底面の台紙で商品を固定するので、ゴミはシュリンクフィルムと台紙1枚のみです。シュリンク包装の場合、箱の大きさや品物の大きさが変わっても、出るゴミの量に大差はありません。

私どもも社内やサンプル資材などの発送にあたっては、小回りが利くエアピロークッションやスチロール系の緩衝材を使用して発送している事実はあります。便利ですし。ただし、これは機器メーカーの日常であって、発送業務が大半を占めるような事業者様の場合のゴミの量、いわゆる「緩衝材」の使用量は比にならないものと思います。

少ない梱包材で済むということは、消費者側にもゴミが減るというメリットがありますし、事業者様から見ても資材の保管場所や作業場所が削減できるというメリットがあります。

梱包量が多い事業者は導入メリット大

―シュリンク包装にすることで、コスト面での優位性はあるのでしょうか?

紙の緩衝材やエアピロークッションの場合、商品のサイズが小さいとその分大量に梱包材を詰めなければならなくなり、梱包材にかかるコストも上昇します。一方、シュリンク包装の場合、商品のサイズにかかわらず、梱包材のコストはほぼ一定です。

また、シュリンク包装の場合は機械を使って自動でシュリンクするので、手梱包のように大小さまざまな商品に合わせて、その都度、緩衝材の投入量を変えながら作業するよりも処理スピードが早く、1時間に700件ほどの包装をこなすことができます。その結果、作業量が多い現場では、人件費が抑えられるというメリットもあります。

包装機のスペースは必要となりますが、あらゆる商品をシュリンク包装機に集約することで、作業台ごとに点在する緩衝材やダンボールスペースを無くすこともできます。その結果、可能な限り小さなレイアウトで検品、梱包、出荷の流れを組むことで、個あたり配送コストの削減や、坪あたりの稼働率アップにつながる場合もあります。

―シュリンク包装はどのような事業者に向いているのでしょうか。

シュリンク包装を特におすすめしたいのは、一日の発送量が多い事業者様や、人手不足で梱包作業員を集めるのが難しくなっている事業者様、発送代行を請け負っている事業者様などです。

紙の緩衝材やエアピロークッションにも「手軽さ」というメリットがありますが、発送量が一定を超えてくると、シュリンク包装機に投資し、機械化・自動化して梱包の工数や人件費を削減するメリットは大きいと考えられます。

シュリンク包装には、輸送中の商品の揺れを防ぐ、梱包の仕上がりが均一になる、梱包量が多い場合は人件費削減につながるなど、さまざまなメリットがあります。シュリンク包装と相性の良い事業者様には、ぜひ導入を検討いただきたいですね。

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