楽天IT学校甲子園2014~表彰式編~

ECのミカタ編集部

ベスト3発表

「本戦編」で、全22校から予選を勝ち抜いた8校のプレゼンを紹介してきた。いよいよベスト3の発表の瞬間。

・楽天IT学校甲子園2014~本戦編~
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楽天市場が開催する「楽天IT学校甲子園2014」。楽天IT学校の一年間の集大成となる同イベントで、見事1位に輝くのはどこなのだろうか。第3位から表彰が行われる。

第3位:沖縄県立具志川商業高等学校

第3位に選ばれたのは、シンプルかつダイレクトに商品の特徴を伝えるというコンセプトで地元沖縄県産のパイナップルを使用した「パインパイ」を販売した、沖縄県立具志川商業高等学校。チームメンバー全員が登壇し、表彰を受ける。代表生徒が一言、今の気持ちをスピーチする。
「優勝を目指していたので私達は悔しいですが、今回のイベントでこのような賞をいただけたことはとても光栄です。ありがとうございました」

第2位:静岡県立沼津商業高等学校

続いて第2位は、楽天市場での販売実績のない竹炭干しの干物を販売し、プレゼンを演劇調で披露した静岡県立沼津商業高等学校チーム。商品における安心安全をユーザーにアピールした点が評価されたのだろうか。
「ここまでこれたのも、先生方やクラスのみんな、支えてくれた皆様のおかげでした。本当にありがとうございました」

第1位:愛知県立岡崎商業高等学校

優勝に輝いた学校は、愛知県立岡崎商業高等学校チーム。プレゼンでは観客を巻き込む演出でダイナミックな動きのある発表を行った同チームが1位となる。登壇時に感極まり涙する生徒もおり、一年間の苦労が実を結んだ瞬間を喜んでいた。
「このような賞がいただけて本当に嬉しいです。講師として学校に来てくださった先生方のおかげでネットショップのことを色々学べ、ここまで来れました。本当にありがとうございました」

総評と閉会

優勝した岡崎商業高等学校の生徒達には、サプライズの優勝商品が贈られ、会場は大きな拍手に包まれた。総評として、楽天株式会社、取締役常務執行役員の杉原章郎氏によるスピーチが行われる。
「年々レベルが上がっています。順位や差異を付けなければいけないので順番は付きますが、本当に僅差です。企画の段階からページ作りまで、学生の皆さんのクリエイティブなアイディアは非常にレベルが高いです。この良い流れを、皆様から後輩へと届けてあげてください。皆様が社会に出たときの選択肢にECを生業にしていくというものが生まれ、今回の経験を活かしていってくれることを祈っています」

優勝校講師インタビュー

閉会後、「楽天IT学校2014」において、岡崎商業高等学校の生徒の指導にあたった講師の近藤武志氏へのインタビューを行った。近藤氏はECサイトZ-CRAFTを運営する株式会社ロイヤルの、直営本部部長。優勝した岡崎商業高等学校の生徒達に一年間の授業を通して、ネットショップ運営の指導を行ってきた。

――何もECについて知らなかった生徒さん達だと思うのですが、どのようなところからご指導されてきたのでしょうか

○どのようにして企画やページを作っていくのか、ですね。商品自体を生徒さんに選んでもらう企業様もいらっしゃったようですが、ウチでは3種類のブーツの中から1つを選び、それをどう見せていくかについて考えてもらうことに重点を置きました。際立った特徴のある商品ではないので、それをいかにありきたりに見えないようにするかですね。まずは顧客の明確化、どういう人にどういうシチュエーションで売っていきたいのか絞り込むことを考えてもらいました。

――何かこだわったポイントなどはございますか

○プロではないので、変にプロっぽくやるのではなく、徹底的に高校生の目線で高校生が商品を考えたらこういう風だということを打ち出していってもらいました。私たち(講師)はあくまでアドバイザーなので、彼女達自身が必死になって考えてやっていっていくことに意味がある、変な方向修正はかけないで、失敗体験もしてもらった上での成功体験を感じて欲しかったです。

――授業をしていく中で、生徒さん達の成長を実感する瞬間などございましたか

○できないこともやってみれば案外できる、ということに気付いてほしかったので、そういった瞬間に立ち会えたときですね。私達でも商売をする上で分かってやってることはほとんどありませんよね。分からないからやっている、ということを商売の厳しさも含め知ってほしかった。それらを知れたことは、きっと大きな成長につながっていると思います。

――生徒さん達の今後について、思っていることや何か一言コメントなどいただけますか

○今後彼女達が、ECでなくても商売やビジネス、仕事をしていく上で、今回のことはすごくイイ経験になったと思います。これをスタートラインに、もっともっと先へ行ってもらいたいです。私達がどうやっても得られないものは時間ですが、彼女達にはまだまだたくさんの時間があります。これからもっと色々なことに挑戦し失敗し成功していくということに、好奇心を持って向き合っていってほしいです。

優勝校生徒インタビュー

――優勝おめでとうございます。今の気持ちをお聞かせください

○五人のメンバーでやって、ここまでこれたことが本当に嬉しいです。優勝できて本当に良かったです。

――印象に残っている苦労したエピソードなどございますか

○ページの作成などで、お客さんが目にとめてくれるよう色使いを考えたり、みんなで色々アイディアを出し合ってきましたが、今回販売したムートンブーツのアドバンテージを1つに絞ることに苦労しました。たくさんイイ所がある中で、全てを伝えるのではなく1つに絞って「ここがこの商品イチオシポイントです」ということを決めるところが一番難しかったです。

――講師の近藤さんにお伝えしたいことはありますか

○インパクトのあるページ作りや見せ方など、ネットショップをやっていく上で大切なことは何かについてたくさん教えていただき、自分たちでそれを実行でき、多くのお客さんにページを見てもらえたことが本当に嬉しかったです。ありがとうございます。

――今後、さらにECの世界に触れていきたいと思いますか?

○はい。今までの学習を通して色々ネットショップを知ってきましたが、これ以上に深く知っていきたいです。

EC業界の未来を育てる楽天IT学校

全国の商業高校では、時代の潮流に合うビジネスや経済についての専門知識を授業で教え、社会人として即戦力となる人材育成に力を入れている。2010年に文部科学省が発表した新高等学校学習指導要領に基づき、2013年度からは全国の商業高校で電子商取引授業の段階的な導入が始まっている。
実践的なスキルや体験を学べる「楽天IT学校」では、全国の自治体や学校からの協力要請が増加しているという。来年はどのような学校がエントリーされ、日進月歩のEC業界においてどのような売り方をする学生が現れてくるのだろうか。
実力派の若手に追い抜かれないよう、現役EC業者は油断禁物である。


取材/写真/文:島名タスク


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