「イーコマースEXPO2015東京」2日間開催

ECのミカタ編集部

ECソリューションの式典が東京ビックサイトで

ECソリューションの式典が東京ビックサイトで

2015年1月28日~29日の2日間、東京ビックサイトで「イーコマースEXPO2015東京」が開催された。同時開催「マーケティングテクノロジーフェア2015」「オンラインアドバタイジングエキスポ2015」。
UBMジャパン株式会社が主催するこのイベントは、2008年に国内初のネット通販とモバイル通販に特化したECソリューションの専門展示会として誕生した「ネット&モバイル通販ソリューションフェア」が名前も新たに刷新されたもの。過去7回の開催を重ね、ネット通販事業者、特にBtoCの通販事業者を中心にその規模を拡大してきた。2015年、UBM社がイギリスや中国などで主催する「eCommerce EXPO」と一体化し、ECビジネスの幅広いソリューションの紹介を展開する。

日本でEC事業を行う海外の事業者なども数多く来場しており、会場はワールドワイドな雰囲気に包まれていた。出展企業によるブース展開だけではなく、たくさんのセミナーも参加費無料で開催され様々な視点から自社の課題と向き合える趣向となっている。2日間のセミナーは合計で約114セッションというボリューム、参加企業の数は150社。非常に大規模で賑わうイベントであることが伺える数字である。
弊誌「ECのミカタ」もブース出展し、多くの事業者の相談を拝聴した。今リアル店舗でビジネスを行っておりこれからECを始めようとしている方や、新しくネットショップでビジネスを始めようとしている方が多く、ECにおける新規参入の障壁が年々下がってきている印象を受けた。

今回、運営会社であるUBMジャパン株式会社の事業推進部オペレーションマネージャーである松岡靖之氏にインタビューに応えていただいた。

運営者が語る「イーコマースEXPO」

――「ネット&モバイル通販ソリューションフェア」から名称も新たにされましたが、より包括的なネーミングに変更された理由や意気込みなどはございますか

○2008年に国内初のネット通販とモバイル通販に特化したECソリューションの専門展示会として誕生した「ネット&モバイル通販ソリューションフェア」は、過去の7回の開催を重ねネット通販事業者、特にBtoCの通販事業者を中心にその規模を拡大してきました。
そして2015年、UBM社がイギリス、中国などで主催する『eCommerce EXPO』 と一体化。展示会名を「イーコマースEXPO 2015 東京」と改め、ECビジネスの幅広いソリューションを紹介して行きます。

――二日間ご開催され、合計来場者数はどのくらいでしたでしょうか

○来場者数の統計は以下のようになっております。

■1月28日(水)  5,705名
■1月29日(木)  6,203名

■2日間合計: 11,908名 (2日間来場者1,034名含む)

※前回開催 来場登録者数: 10,036名

――様々な分野のソリューションブースがございましたが、お客様が集まりやすいブースや人気分野など、何か傾向はありますか

○インフラが有る程度整っている方には、WEBマーケティングや集客に人気が出てきております。
オムニチャネルを成功させるには、まずインフラを整える必要があると思います。ただそのインフラを整えるためには、会社全体で各部署の統制が必要になり、中々上手くいかないと思います。
そのため来場者もどのように整えていくべきかという「コンサル」のブースに集中する傾向にもございます。
いままでコンサルの方が出展する製品がないと言っておりましたが、展示会でブース出展はとてもメリットに感じていただいております。

――二日間で数多くのセミナーが開催されましたが、これは特に盛り上がったという印象のものがあれば教えてください。

○セブン様の聴講者数は1000名近い数字に達成し、過去最高の数字になった言えます。
またAmazon様のセラー様がAmazon、楽天、Yahooのなかで一番Amazonが有効的だった理由を話された特別講演も今までにない講演だったため良かったと言います。

――2015年のECのトレンドは何がくるとお考えですか

○尚、弊社はメディアではないため、トレンドの発信に関しましては正直疎いかもしません。
キーワードでいえば、オムニチャネル、リテンションマーケティング、キュレーションECなど様々な用語が出てくると思いますが、トレンドに敏感な展示会という事より、売上が上がっても利益が全く出ないというネット通販業界の中で、本展示会の役割が来場者にとって、来場メリットのある展示会である事を重要視しております。
トレンドはあくまでも最先端の情報になり、すぐ導入されない不要な情報になる可能性も高いと思います。トレンドを先取りすることより、インフラを整える「イーコマースEXPO」と集客・マーケティングの「マーケティングテクノロジーフェア」で出展社(質の高いリード)と来場者(利益が上がるためのパートナー探し)の満足度を上げる展示会を行っていきます。
次のご質問と少し答えが被ってきますので、下記の内容をご確認ください。

――2008年からスタートされ、名前も新たに展開された「イーコマースEXPO」ですが、今までの歴史の中で今回の位置づけのようなものはございますか

○最先端のITテクノロジーを紹介する展示会や、大規模ITのお祭り的な展示会は有ると思いますが、より出展社様が費用効果が高いという専門展が弊社の目指すところです。
実際、来場者の8割近くは出展社のユーザーになる企業が来場しております。
この割合をキープしながら、来場者数を増やしていきます。


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