Amazon Ads運用における4つの課題とは Amazon広告最適化ツール「m19」“超実践的”活用術

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ECのミカタ編集部 [PR]

2025年6月19日にECのミカタ(MIKATA株式会社)が開催した「ECモールカンファレンスECモール出店者が明かす本音と課題」。同カンファレンスでは、株式会社ファンケルをはじめとする事業者とともに、フランス発のAmazon広告最適化ソリューション「m19」を日本で提供するm19 Japan株式会社の取締役 飯野芳里氏が登壇し、「販売戦略に合わせた広告の活用方法 ―目的に合わせた広告設定が重要」と題してセミナーを行った。Amazon広告を最大限活用し、作業工数を削減しながら売上・利益を最大化するためのポイントとは? 「m19」の実力について、実際の事例を交えて語られた講演の内容をレポートする。

「m19」について詳しく知る

m19の導入で広告売上182%増

「m19」は独自のAI機能を備えたAmazonスポンサー広告の自動最適化ツール。キャンペーン生成やターゲティング、広告入札、予算の調整などを完全に自動化し、売上拡大に向けた施策の実行からデータ分析までをワンストップで行えるのが特徴だ。圧倒的なパフォーマンスと使いやすさが高く評価され、導入企業は累計300社を超えている。

飯野氏が今回「m19」の導入事例として紹介したECH株式会社は、「KAMIKA」「Tricore」などのブランドでヘアケア商品やコスメ、サプリメントなどを扱う企業。自社ECでのサブスクが主な販売方法で、Amazonでの“戦い方”を熟知してはいなかった。

「Amazonで成功するためには、Amazon独自の戦い方をしなければなりません。ECH株式会社様はいくつかのAmazon広告最適化ツールを比較検討され、最終的に『m19』を選んでいただきました」(以下、発言部分は全て飯野氏)

ECHのツール選定ポイントは運用メンテナンスの簡単さ、目的(戦略)にあわせた初期設定や運用ができること&設定サポートの充実度、利益やTACOS(Total Advertising Cost of Sales:全体売上比率=全体売上〈広告+自然検索〉に対する広告費の割合)を確認できるか、の3点だったという。

「Amazon広告の知識やスキルが不足し、広告運用にかけられる時間が限られていたECH様にとって、広告運用を自動最適化したり、利益や全体売上に対する広告費の割合をチェックできたりすることはツール選定の非常に重要なポイントでした。また、ツールの提供だけでなく、目的に応じて最適な設定をご提案する当社のサポート体制も『m19』選定の決め手だったと伺っています」

実際『m19』の導入効果は大きく、導入前(2024年4月~9月)と導入後(2024年10月~2025年3月)の6カ月間を比較すると、全体売上は+88%、広告売上は+182%という結果に。また、ACOS(Advertising Cost of Sales:広告売上比率=広告経由の売上に対する広告費の割合)やTACOSは四半期ごとに改善され、より効率的な広告運用ができるようになった。

※図版提供:m19 Japan株式会社(カンファレンス登壇資料より)

事業者の広告課題を自動で解決

「m19」の導入前、ECHはAmazon広告の運用に関して4つの課題を抱えていたという。

※図版提供:m19 Japan株式会社(カンファレンス登壇資料より)

1つ目はリソース不足で広告調整が後回しになっていたこと。一度設定すると出稿金額が少ない広告の調整はほぼ行われず、休日の単価調整も不十分だった。2つ目はリニューアル品の売上を早急に拡大させること。3つ目はキーワード戦略に偏りがあったことで、自社ブランドを知らない顧客層のからの売上拡大が課題だった。そして4つ目の課題は、Amazonの管理画面では各商品の利益への貢献度がわかりにくく、広告出稿の強弱を判断しづらい点にあった。

これらに対して、なぜ『m19』が有効だったのか。飯野氏はリソース不足で広告運用に手が回らない事業者が『m19』を導入するメリットについて以下のように語った。

「『m19』はAmazon広告の自動最適化ツールです。広告対象ASIN(Amazon Standard Item Number:Amazon独自の商品識別コード)と目標ACOSを設定するだけでキーワード運用が自動化されるので、日々の広告運用が劇的に楽になります。ECH様は83商品でスポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告を運用されていますが、『m19』導入後は、作業は数値確認のみで1日30分で済むようになりました

※図版提供:m19 Japan株式会社(カンファレンス登壇資料より)

2つ目の課題に対しては、旧商品ページにリニューアル商品の広告を出稿し、新商品への流入を促した。

「『m19』はASIN単位で広告に使うキーワードを個別に設定できます。言い替えれば、商品ごとに最適なキーワードやターゲットを定め、効率よく広告を運用できる点が特徴です。『m19』を使えばこうした“導線”をしっかり確保できるので、全体的な売上を伸ばしながら旧商品からリニューアル品への移行を進めることができました

3つ目の課題である“偏りがあったキーワード戦略”も、「m19」の導入でコンバージョンが劇的に改善。導入前は商品名などごく一部のキーワードでしか注文が取れない状況だったが、導入後はコンバージョンした非指名キーワードが9から533に急拡大した

「これは『m19』が〈1つの広告グループにつき1ASIN〉という構造を自動生成し、データ蓄積・ターゲティング設定、『ASIN×ターゲティング』のペア単位で入札調整できるという『m19』の特徴的な構造ならではの実績です」

※図版提供:m19 Japan株式会社(カンファレンス登壇資料より)

また、飯野氏は4つ目の課題に対して、各商品の利益への貢献度を可視化できる点も『m19』の強みだと強調した。

「Amazonの管理画面はTACOSのような特定データを確認できませんが、『m19』ではASINやカテゴリごとの利益が簡単に見られます。また、売上やROAS(Return On Advertising Spend:広告の費用対効果)を可視化するグラフなども作成できるので、どの商品に投資すればよいかが一目でわかるようになります」

m19 Japan株式会社 取締役 飯野芳里氏

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目的の明確化が成功の鍵握る

「m19」はこれまで英語版のみだったが、2025年1月からは日本語版の利用が可能に。日本語のマニュアルがあり、日本語での運用サポートもしています。最低契約期間は1カ月で、越境対応もしている。

「広告グループ1つにつき1つのASINという構造上、データを蓄積するためにスタート後1週間~1カ月程度(『m19』利用前のアカウント構造や商品数による)は広告費を実績以上に消費する可能性があります。日予算の設定などで費用をコントロールすることは可能ですが、この点は新規導入にあたり注意が必要です。一概には言えませんが、月額広告費を15万円以上お使いの事業者様には非常に有効なツールだと思います」

ここまでAmazonでの広告運用に関する課題と、それらを解決する「m19」のパフォーマンスを実践的に解説した飯野氏は、「m19」の運用成功のポイントは、明確な目的の有無にあると話す。

「ECH様もそうでしたが、『m19』を導入して何を実現したいのかという目的を明確にしておくことが運用成功のポイントです。優先順位が高いのは売上拡大なのか、それともACOS改善なのか。目的が明確であればあるほどサポートがしやすくなりますし、課題解決の可能性は高まるでしょう」

飯野 芳里
m19 Japan株式会社 取締役
元ファーストリテイリングでユニクロUSA立ち上げ等。
元リクルートの新規事業開発。
2022年〜:m19日本国内で展開、 導入広告主数200以上まで成長
2024年:グローバル合計の運用広告費は800億円以上
2024年:Amazon Adsのアドバンストパートナーステータスを獲得

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