解明!EC-CUBEのAmazon決済はなぜ高評価か?

石郷“145”マナブ [PR]

アイピーロジックの作ったAmazon決済を実際にやってみた!

 今年、EC業界を大きく騒がせた「Amazonログイン&ペイメント」。Amazonのアカウントを持っていれば、そのアカウントでログインする事ができるだけでなく、そのアカウントで決済できるものである。

 僕はことの重大さを感じつつも店にとって導入しやすいのか、また店にとって導入する意味って何だろうと、感じ始めていた。結局、購入者と店舗運営者の両方が使いやすくなければダメで、使いやすくても使うメリットがなければダメだ。そんなことを思っていたところ、アイピーロジック株式会社(以下、アイピーロジック)の代表取締役 毛塚 傑さんから、こんな話を伺った。EC-CUBE用「Amazonログイン&ペイメント」のプラグインを日本国内で初めてリリースしたと。

 話を聞いてみるうち、EC-CUBE用のAmazonログイン&ペイメントのシステムにおいて、その衝撃はさることながら、アイピーロジックがリリースしたという事実に、強い意味を感じ始めてきた。僕自身、店舗の立場に立つべく、実際に使ってみて感じたのは、その使いやすさと、利用することの意味、その両方だったのだ。

購入者は自然な流れでAmazonログイン&ペイメントを活用可

購入者は自然な流れでAmazonログイン&ペイメントを活用可

 まず、上記の画像を見て欲しい。Amazonログイン&ペイメントを導入する以上は、いかにスムーズな購入をお客様に促せるかだ。それについては、店舗側が設定できるのであるが、例えば、まずサイト上で商品を選択して、その商品詳細ページに遷移した際、そのページにおいて直接Amazonログイン&ペイメントのボタンが出すことが可能だ。(勿論、カート画面に遷移して、カート画面上で、Amazonログイン&ペイメントのボタンを出すことも可能である)。

 そこで、そのAmazon決済ボタンを押すと、ログインしていなければAmazonID入力画面となり、それを入力すると、料金が確定された決済画面(商品確定画面)へと遷移する。届け先も、決済のクレジットカード情報もAmazonIDで登録された情報で入力されている状態なので、すぐに「注文を確定させる」を押せば、注文完了画面となる。予めログインしていれば、ID入力画面の手間すらないので、商品詳細ページ、決済画面(商品確定画面)、注文完了画面、実に3ページしか遷移していないことになる。これは早い。EC-CUBEのその店舗で会員登録をしていなかったユーザーであっても、これだけスムーズであれば、カゴ落ちを防ぎ、すぐに購入に至るだろう。

 実際、毛塚さんは「この衝撃は物凄いですよ」と強調しており、その理由として、とある店舗では購買率が、導入前に比べて1.6倍になったという。 「EC-CUBEの元々の購入フローは少し長いためカゴ落ちのリスクが常にある。いかに購入までの過程を最小限にし、気持ち良く購入していただけるか、非常にこだわりました」と毛塚さんは言う。AmazonIDである事の安心感に加えて、同社の購入者目線でのこだわりの結果が、購買率1.6倍の成果なのではないか、と僕は思う。

店舗運営者にとっても管理画面上での取り扱いは大差なし

店舗運営者にとっても管理画面上での取り扱いは大差なし詳しく知りたい方はこちらの問い合わせフォームから→ http://goo.gl/VZp12a

 アイピーロジックの配慮は店舗運営者に対しても同様だ。このようにして、購入した商品は、通常の購入と同じようにEC-CUBEの管理画面上に表示される。受注一覧には「Amazon状況管理ID」の一列追加され、その一列がAmazonペイメント用の状況を表す一列となる。ここで、売上や取消、金額変更の一切を行う事ができる。これは、何を意味しているかといえば、言うまでもなく、Amazonの受注管理画面を触る事なく、使い慣れたEC-CUBEの管理画面だけで受注管理が可能となる事なのだ。

「多い店舗では1日数百件の受注処理を行います。その中で複数の管理画面を操作することはストレスがかかりますしミスも増えます。受注管理の一元化は当初から必須要件と考えていました」と毛塚さんは言う。

 処理自体も極めて、簡単で、画面上の“個別売上”、“個別取消”“金額変更”をクリックするだけ。一括の場合は一括のチェックボックスを使って一気に売上、取消の更新が可能かがわかるだろう。なお、一括売上、一括取消の機能は、本家Amazon受注管理画面にも存在していない機能のようだ。

 店舗での操作が容易であれば、店舗は今までEC-CUBEでやっていたのと同じ工数で、仕入れ商品や仕掛け方に打ち込む事ができるので、例えば、先ほどの実際の店舗の例にもあげたような、購入率のアップ分が、導入するだけで、そのまま売上にプラスオンされる、ということになる。

Amazon決済の利点を引き出すアイピーロジックの技術力

Amazon決済の利点を引き出すアイピーロジックの技術力

 そして、もう一つ驚いた点がある。それは、毛塚さんが「Amazonログイン&ペイメント」は店にとって新規顧客の開拓でもあり、ある意味、販売促進の一面も持つと話していた点にある。実は、このヒントは先ほど説明した商品確定画面にある。上記の画面にある、商品が決まった後の「注文を確定する」の上のチェックボックスを見て欲しい。

 「会員登録をしていただくと、次回以降ポイントがご利用いただけます。」という説明とともに、チェックボックスには「ご利用規約に同意し、注文者情報を会員として登録する」と書いてある。つまり、購入と一緒に、そのAmazonIDのデータを活用して、店舗の会員登録もスムーズに行える仕様になっているのだ。最初、Amazonのアカウントで仮に入ったとしても、店側は、ちゃんとその店の会員になるように持っていくことができる。つまり、いい商品を持っていれば、抵抗なく、かつ簡単に商品の購入してもらう事で、売上アップを実現させるだけでなく、この施策を取り組むだけで、店の新規顧客獲得のチャンスにもつながる、というわけだ。

「中小のECサイトにおいて購入者に会員登録してもらうことは、ある意味商品を購入してもらうより高いハードルだと思います。購入者にとっても割引ポイントが使えるなどのメリットがあるのに登録しない理由は、やはり登録・入力の手間が掛かることが大きい理由です。」と毛塚さんは言う。「AmazonIDのデータを利用することで購入者は一切の入力をすることなく会員登録することができる。このプラグインである意味最も重要な機能かもしれません。」。実際とある店舗ではこの機能によって新規会員獲得率が2倍になったという。サイトの安定した売上確保には、いかにサイトのファンを作れるかにある。その意味でこの機能は非常に重要で見過ごせないだろう。

 だから、今回のインタビューを通じて僕は思うのだ。勿論、Amazonログイン&ペイメントはEC業界に多大な影響を及ぼす仕掛けであるが、それは、その利点が活かせるアイピーロジックの技術力と購入者目線、店舗目線で考え抜いた機能があってこそ、その真価を発揮されたのだと。Amazonだけでも、アイピーロジックだけでも成立し得なかったことが、両社の化学反応によって、ECの発展にもつながる大きな局面を生み出した。それについては、別にお世辞を言うつもりはないが、確かに拍手を送るべきだと僕は思う。やるか、やらないか、といえば、“絶対やる”と僕は断言したい。


「Amazonログイン&ペイメント」の導入支援サービスについて、詳しく知りたい方はこちらの問い合わせフォームから→ http://goo.gl/VZp12a


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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