(株)ロックオン、EC-CUBE最新版「EC-CUBE 3.0.11」をリリース

株式会社ロックオンは、2016年9月28日、日本No.1(※1)EC構築オープンソース「EC-CUBE」の最新版「EC-CUBE 3.0.11」をリリースすることを発表いたします。

本バージョンアップでは、ECサイトで最も重要な要素の一つであるサイトのパフォーマンス向上を目指し「キャッシュ機構」の搭載やPHP7.0にも対応いたしました。当社が独自で行ったパフォーマンス計測では、本体のバージョンアップと適切な環境設定によりページ処理速度が最大4倍になることが確認されました。

■リリースの詳細
「EC-CUBE 3.0.11」は、日本全国の開発コミュニティ様からのフィードバックを元に開発・パッケージングを行ったEC-CUBE 3の最新バージョンです。本バージョンでは、これまで特に要望が多かった、パフォーマンス向上への施策を実装し、「EC-CUBE 3.0.10」比で約1.7倍(※2)のパフォーマンス改善が期待できる「キャッシュ機構」の搭載や、従来PHPの約2倍のパフォーマンスの向上が期待できるPHP7.0(※3)に対応いたしました。これらが利用可能な環境であれば大幅なパフォーマンス改善が期待できます。

また、この他にも、エンタープライズ環境での冗長化構成利用を容易にする「セッションストレージの切り替え機能」やレンタルサーバーでのインストールの自由度を高める「URLからhtmlを取り除いてのインストール」など、複数の機能追加・改善を実施いたしました。これにより、エンタープライズな環境からレンタルサーバーまで多様な環境での利用が進み「EC-CUBE」のプラットフォーム拡大が更に加速することが期待できます。

「EC-CUBE 3.0.11」の特徴は以下の通りです。
・フレームワークのキャッシュ機構を利用したパフォーマンスチューニング機能
・システム要件にPHP 7.0を追加
・トランザクション処理の一貫性の向上
・YAMLファイルでセッションストレージの切り替えが可能・サブディレクトリへのインストール時にURLからhtmlを取り除くことが可能

■EC-CUBE 3.0.11について
「EC-CUBE 3.0.11」では、EC-CUBE公式サーバー「EC-CUBEクラウド」(ニフティ株式会社)と、EC-CUBEオフィシャルホスティングパートナーのさくらインターネット株式会社の協力のもと、利用環境に合わせたパフォーマンスの向上を中心に、最新版リリース後によせられた機能要望・不具合報告に対応いたしました。対応内容についてはこちらをご覧ください。

■パフォーマンスの計測結果
「EC-CUBE 3.0.11」のPHP Version及びキャッシュ利用時のパフォーマンス計測は「さくらのクラウド」の環境(※4)にて商品点数2点(デフォルトの状態)・1万点・10万点でそれぞれ、カテゴリ数30個、各商品に3x3の商品規格を持ったデータを用意し各ページにおける処理時間を計測いたしました。

本パフォーマンス計測結果では、トップページの処理速度計測(商品点数10万点)において、設定環境の違いで速度が最大4倍まで向上し、大きなパフォーマンス改善効果が確認されました。

■「EC-CUBE」について
ECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」は、(株)ロックオンが開発したECサイト構築パッケージをオープンソースとして2006年9月に公開したもので、日本No.1 EC構築オープンソースとして認定されており(※)推定22,000店舗以上で実際に稼働しております((株)ロックオン調べ)。2014年9月には企業間商取引(BtoB)向けECサイト構築パッケージ「EC-CUBE B2B」をリリース。2015年7月には内部構造を全面刷新し、「拡張性の向上」を追求した「EC-CUBE 3」をリリースしております。