フルフィルメントサービスの一つ、ロジスティクス業務を解説 ~ EC物流倉庫の仕事 ~
ロジスティクス業務において重要な入荷(入庫)作業とは
EC物流倉庫では、在庫差異を防ぐために入荷検品を正確に慎重に行います。しかし、実際は入荷検品に関しては簡単に済ませてしまうという現場も少なくありません。繁忙期などは特に入荷を疎かにしがちです。ここでは入荷検品を正確に行う重要性について説明をしていきます。
一般的に小売業は、販売する商品を仕入れ、その商品をエンドユーザーに販売します。製造業であれば必要な原材料や部品を仕入れて製品として出荷します。物流も同様に日々多くの荷物を受け取り、検品し、保管し、市場へと出荷しています。
まず、入荷した荷物を入荷予定リストと照らし合わせて商品・数量・品質などを検品します。検品のことを「検収(けんしゅう)」という場合もありますが、入荷した荷物に問題がなければ入庫します。その後、必要に応じて保管・流通加工・包装などを行います。
商品入荷(入庫)の流れ
基本的な流れは
①荷受(検品)
⇓
② 計上
⇓
③ 棚入れ
となります。
EC物流倉庫での商品保管について
EC物流センターの保管は出荷のための準備に重点を置いており、顧客に「必要な商品」を「必要な時」に「必要な数量」を供給することを目的としています。
また「ピッキング」を考えて「保管」することが重要です。
保管する為には基本的に下記の様な設備が必要です。
・パレット
・ラック
・ネステナー
・BOXコンテナ
・パレットラック(高層ラック)
EC物流倉庫で肝心なロケーション管理
ロケーションとは、簡単に言うと倉庫内の保管場所を指す住所(番地)のことです。ラックの場合はラックの1段づつに、パレットラックの場合はラック1つづつに、平置きでも床に線を引きロケーションを振ります。
ロケーションを割り振る理由はひとつ、倉庫内でモノを探し回ることを無くすこと。
「どこに、何があるか」をデータとして扱えるように、場所に対しロケーションと呼ぶコードを振り、ロケーションと在庫情報を紐づけて管理します。
「出荷する際に、モノを探し回ることが多い」「熟練者でないと、出庫できない」そういったリスクが解消されます。
EC物流商品の出荷業務
入荷時と同様、出荷時に内容に誤りがないか検品を実施します。これを出荷検品といいます。
①受注内容に合わせて出荷指示書(ピッキングリスト)を作成する。
②出荷指示書(ピッキングリスト)に従い商品をピッキングする。
③流通加工を行う。(場合により)
④検品を行う。
⑤梱包を行う。
⑥出荷(トラックへ荷渡し)する。
出荷では、受注内容に合わせて出荷指示書(ピッキングリスト)を作成し、作業者は出荷指示書(ピッキングリスト)に従って商品をピッキングします。ピッキング後は、必要に応じて流通加工を行い、梱包に内容に間違いがないか出荷検品を実施し出荷します。
以上が、一般的な物流倉庫の業務の流れとなります。